2025年ETIASは欧州渡航に日本人も必須!エティアスとは?申請方法など徹底解説

海外在住者コラム

Guten Tag! ドイツ在住ブロガーのユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。

今回の記事では、2025年半ばごろから開始予定のETIAS(エティアス)について。

今後、日本からヨーロッパへ渡航予定の方はこのETIAS申請が必須となります。

ETIASとは?申請方法は簡単?ETIASはいつから?お金がかかる?誰がどの国に必要?

などの疑問に答えるべく、できるだけ分かりやすくまとめていきたいと思います!

2025年開始予定のETIAS!EU渡航に日本人も必須のエティアスについて申請方法など徹底解説

日本人がヨーロッパのシェンゲン域内の国へ渡航する時、90日以内の観光はビザ免除となりビザなしでそのまま渡航できます。

ETIAS(エティアス)は「ビザ」ではないのですが、今後ビザなし渡航ができる国民であっても事前に申請が必要になります。
今後も引き続き日本人はヨーロッパの該当国へは引き続きビザ申請することなく渡航・入国できるのですが、ETIASという手続きが新たに追加となります。

ETIAS(エティアス)について

まず、そもそもETIASって何?という話になりますが、ETIAS(エティアス)はEuropean Travel Information and Authorisation Systemを短縮した名前で、日本語で言うと「欧州渡航情報・認証システム」となるでしょうか。

ヨーロッパの欧州委員会がETIASを提案しだしたのは2016年11月にさかのぼります。

エティアスを始める目的は、欧州のセキュリティ強化のため

ヨーロッパのシェンゲン域内にビザなしで渡航できるおよそ60カ国以上の国民のセキュリティチェックを強化するため、これまで短期でビザ申請なく渡航できた非在住者が今後はETIASを通して渡航情報を共有します。

2019年にETIASについて発表された当初、世界中ではこの新制度を「ビザ」と呼んで報道してしまったのですが、欧州委員会はこれは誤りだと即指摘。

これまでそうだったように、ビザなし渡航できている国民はこれからも変わらず「ビザなし」での渡航となります。

ちなみに、アメリカ合衆国でもESTA(エスタ)という似たようなシステムが既に存在します。

アメリカへ旅行した時にESTAの手続きした!という経験者の方も多いのではないでしょうか?

ETIASはESTAのヨーロッパ版のようなイメージです。

ETIAS(エティアス)申請対象者は?欧州に渡航・乗り継ぎする日本人も必要に!

ETIASが必要になるのは約60ヶ国ほどの国と地域になります。

先ほどヨーロッパにビザなしで渡航できる国民、と書きましたが、その国民には日本人も含まれます。

image from europa.eu

ETIAS対応開始となった後、ヨーロッパへ短期渡航(90日以内の滞在)する予定の人は事前にETIASの申請が必要です。
また、対象国での乗り継ぎがある場合もETIASが必要とのことです。(ETIAS対象国に関しては下記項目参照)

飛行機の乗り継ぎでETIAS対象国の空港を利用するか、事前に要チェックです。

ちなみに非欧州在住者に対する話なので、例えばドイツ在住者の筆者のように長期ビザを所有しているような人はETIAS申請は必要ありません。

また、90日以上の長期滞在になる人は、ETIASではなく滞在目的に合わせて欧州の該当国でビザを申請することになります。

この点はこれまでと変わらずです。

渡航時にETIAS(エティアス)が必要な国はヨーロッパのどこ?

ヨーロッパでETIAS(エティアス)が入国時に必要な国は現在、以下の30カ国になります。

少しややこしくなるのですが、EU加盟国すべてではなく、ETIAS対象国は具体的には欧州のシェンゲン域内にあたる国(相互の国境での規制を撤廃している国)です。

アイスランド

イタリア

エストニア

オーストリア

オランダ

キプロス共和国

ギリシャ

クロアチア

スイス

スウェーデン

スペイン

スロバキア

スロベニア

チェコ共和国

デンマーク

ドイツ

ノルウェー

ハンガリー

フィンランド

フランス

ベルギー

ブルガリア

ポーランド

ポルトガル

マルタ

ラトビア

リトアニア

リヒテンシュタイン

ルーマニア

ルクセンブルク

image from europa.eu

シェンゲン域内の範囲がここ最近で変更され、現時点では新たにいくつかの国がリストに入りました。

アイスランド、スイス、ノルウェー、リヒテンシュタインはEU非加盟国でありながらシェンゲン協定に加盟しているため、ETIAS申請対応国となっています。

今後もまた範囲の変更などある場合があるので情報が変更され次第こちらでも随時更新予定です。

ETIAS(エティアス)が必要になるのはいつから?

ETIASの本格運用開始は、EES(the Entry Exit System)と呼ばれる出入国管理システム導入の数カ月後に行われる予定です。

欧州委員会は今まで発表したETIASの開始時期を何度か延期しているのですが、最新情報によるとエティアス開始は2025年半ばごろからと発表されています。
ETIASの開始時期は、数年前の公式発表後に何度か延長を繰り返しているので、2025年といいつつまた今後延長になる可能性もゼロではありません。

今後また変更やアップデートなどあればEUから新たに情報が発表される予定です。

ヨーロッパの上記の国々へ渡航予定の人はETIASについての最新情報を公式サイトなどで確認することをおすすめします。

ETIAS(エティアス)の料金と申請方法について

ETIAS(エティアス)はオンラインで簡単に申請できるようになります。

公式情報によると、18歳〜70歳の渡航者がETIASを申請する場合7ユーロの手数料がかかるということです。

上記の年齢でない人は手数料なしでの申請になるはずです。

現在欧州委員会が申請システムを構築中なので、この記事を書いている現在オンライン申請のウェブサイトはまだアップされていませんが、今後2025年の開始時に間に合うように発表されることでしょう。

申請にあたり、記入例としては個人情報(名前、住所、性別、生年月日など)、パスポート、最初に滞在予定する国名や過去の犯罪歴、申請者本人以外が申請する場合の代理人身元情報などをオンラインフォームに記入することになるとのことです。(参考

当ブログ記事でも、ETIAS公式サイトがスタート次第アップデート&紹介予定です。

ちなみに、「ETIAS 申請」などと検索すると日本語でも一見それっぽいサイトが色々出てきますが、見た限り日本語では公式サイトはないようなので注意。

アメリカのESTA申請サイトもそういうのありましたよね…

本来なら有料と言っても7ユーロなので、日本語でなくとも可能な限り公式サイトで申請するのが安心だと思います。

シェンゲンビザとETIAS(エティアス)のちがいは?

日本国籍保持者はもともとシェンゲンビザ自体必要ではありませんが、参考までにシェンゲンビザとETIASのちがいは何かを紹介します。

シェンゲンビザとETIASのちがい シェンゲンビザ ETIAS
種類 ビザ(査証) 欧州渡航情報認証システム
申請方法 領事館や大使館で対面での手続きが必要 オンラインで申請
取得までの期間 最低15日間〜稀に最大60日間 数分〜稀に最大30日間
有効期限 6ヶ月 3年間
コスト 原則大人 80€(一部地域は35€ほど) 18〜70歳 7€

ETIASはヨーロッパへの渡航認証システムであって、ビザではありません。

そのため、大使館や領事館に行って査証申請する必要はなく、エティアスの申請方法もオンラインで申請可能とビザ申請に比べて手続きはかなり簡易化されます。

これまでヨーロッパへビザなしで短期渡航できた人は、引き続きビザなしで渡航できますが、追加としてETIASだけ事前申請する必要があるということになります。

ETIASは公式情報によれば申請すればほとんどのケースで承認(95%以上)され、申請までも多くのケースでオンラインで数分程度で完了するそう。(シェンゲンビザは最低15日ほどかかる)

ETIASの有効期限は3年間と、6ヶ月有効のシェンゲンビザに比べてはるかに長い期間有効となります。

【2025年】ETIASはEU渡航に日本人も必須!エティアスとは?申請方法など徹底解説 さいごに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

今回の記事では、2025年半ば頃から日本人渡航者が必要になる欧州渡航情報認証制度ETIAS(エティアス)について詳しく紹介しました。

今後ヨーロッパ渡航を予定している方の参考になれば幸いです。

当ブログではヨーロッパ情報など筆者在住のドイツから発信中です。

良かったら他の記事ものぞいてみてください。

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