Hallo!食べるの大好きなフランクフルト在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
ドイツ旅行のお楽しみといえば、やはり食事!
ドイツで食べるなら、ソーセージとビール!なイメージですよね。
でも、ここフランクフルトに来たら『フランクフルトのご当地モノドイツ料理』が食べたいという場合は、ソーセージとビール以外の物に注目して欲しい!
なぜなら、厳密にはフランクフルトの名物はソーセージやビールではないからです。
じゃあ何がフランクフルト名物なのか?をフランクフルト在住者が詳しく紹介します!
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【ドイツ】フランクフルト名物はソーセージやビールじゃない?在住者が紹介!
日本から来た方と、ここフランクフルトで食事となったときには、食事の希望を聞くと
『ソーセージ!』『ビール!』
とおっしゃる方が多々いらっしゃいます。
あと、ドイツ料理=アイスバイン、と何故か日本では思われているので、そこに『アイスバイン!』の一言が入るお方も。
さて、皆様のそんな当たり前な欲求はここフランクフルトで満たされるのでしょうか?
ドイツのソーセージとビール。
フランクフルトにいる人もドイツ人ですから好んで食べますし、クリスマスマーケットなどのイベントでは屋台の焼きソーセージは定番。
そしてドイツなので、もちろんビールは種類はたくさん。
確かに、ビールを飲んだりソーセージを食べようと思えばいろんな場所にあります。
しかし…
フランクフルトでは、ドイツ旅行の典型のイメージであるソーセージやビールは他の地域よりそこまで「定番」ではないのです。
というか、「フランクフルトの名物」ほどではない。
フランクフルト出身の人たちが好んで(?)食べている郷土料理的な食事は、
・ビールではない別の飲み物
・アイスバインとは違った肉料理
それは何か、こちらの記事で詳しく紹介していきたいと思います♪
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フランクフルトの典型的な飲み物はビールではなく、りんご酒 Apfelwein (アプフェルワイン)
フランクフルトご当地ドイツグルメを提供するローカルレストランによっては、なんと。
メニューにビールが存在しない、という場合もあります(!)。
なぜかというと。
フランクフルトのご当地酒がビールでなくて、このアプフェルワインと呼ばれるリンゴ酒だからです!
りんご酒は、お隣フランスのシードルとジャンル的には似ているものの、味は違います。
より酸味が強い感じでしょうか。
では、りんご酒を試そうと『アプフェル・ワイン、ビッテ!』と注文するときに注意。
りんご酒の飲み方は3通りあるのです。
【3通り】フランクフルト名物、りんご酒の飲み方
①Pur プァ:英語でいうとピュア。つまり純粋な原液そのもの、ということです。原液で飲む人ももちろんいますが、大抵の人は②か③のように割って飲むパターンが多いです。
②Süß ズュース:Süßは甘いという意味ですが、その通りりんご酒をファンタオレンジなど甘い炭酸飲料で割ったものです。甘くて飲みやすいです。
③Sauer ザゥワー:酸っぱいという意味のSauer。こちらは甘くない炭酸水で割ったものです。甘さがなく、他の味がないのでりんご酒の味も薄いながら分かりやすいと思います。ちなみに私は飲む場面ではこちらを選んでいます。
りんご酒は美味しい?在住者の正直な感想
ちなみにこのりんご酒、ヘッセン州以外の出身のドイツ人からは賛否両論(笑)。
はっきり言えば、まずいわけでは決してないのですが・・・
フランクフルト在住者の筆者も感想を。フランクフルト人でもドイツ人でもないので正直に言っちゃいますが、可もなく不可もないテイスト笑
ドイツ人の間でも、好き嫌いに分かれると思います。
日本から来る方も、フランクフルトといえばりんご酒!ということで果敢にチャレンジしてくれるんですが、1杯飲んだら「うん、なるほど」と満足して、次はほぼ確実にビールに移行されていますw
もう1度いいますが、まずくはないんです。
私もたま〜に飲みますし。
でも、めちゃくちゃ美味しい!大好き!おかわり!となぜかならない不思議…笑
フランクフルトのローカル酒を試したい方は、りんご酒を1度はとりあえず試して判断してみて下さい。
そんなりんご酒ですが、生粋のフランクフルトっ子たちはりんご酒が大好きですよ!
りんご酒おいしい!と毎回飲みたがるようになったらフランクフルト人になれる素質ありです◎
フランクフルトの郷土料理や名物料理
フランクフルトのご当地料理、フランクフルトの典型的なドイツ料理はこんな感じです。
ハンドチーズ(ハンドケーゼ)と音楽 (Handkäs mit Musik)

from wikimedia commons
こちらもまた好き嫌いに分かれるであろうフランクフルトの名物、独特な名前のHandkäs mit Musik (ハンドケス・ミット・ムジーク)。
フランクフルトの郷土料理屋で前菜としてメニューに載っている事が多い、れっきとしたフランクフルトの名物料理です!
ちなみに、チーズはドイツ語ではKäse ケーゼなので、ハンドケーゼ。 ヘッセン訛りだとKäs ケスになり、ハンドケスとなります。
ハンドチーズとは、フランクフルトやその周辺地域でよく生産されている酸味のあるチーズで、もともとは、名前の通り手で成形して作られていたことからその名がつけられました。
チーズは黄色がかった色で少し半透明で、酢とオリーブオイルでマリネされ、刻んだ生の玉ねぎでトッピング。
名前と同じく匂いも独特(強烈)。
名前に『音楽』とありますが、この由来はハンドチーズを食べたあとに、生玉ねぎの影響?で体から発生する『音楽』に由来します。
かなり遠回しに書きましたが、大体想像がつくのではないでしょうかw
栄養分の面で言えば、高タンパク低脂肪でスポーツをする人には人気だとか。
筆者はこれをレストランでオーダーした記憶は全くないのですが、恐らく大昔に1口程度試したような・・・
感想も覚えてないぐらい、口にした事が全然ない(笑)けれど、れっきとした『フランクフルト名物』です。
ハンドケスを前菜にオーダーし、りんご酒を嗜めば立派なローカルになれます!!
クセがあるけど好きな人は好きかも知れません。
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フランクフルトのソーセージとは?
『ソーセージ』といっても、ドイツには1500種類以上があるのを知っていましたか?
腸詰めの肉の種類、中に混ぜ込むハーブや香辛料、また形や色など様々です。
フランクフルトの『名物』的な存在ではないものの、ドイツの町・フランクフルトにももちろんソーセージはあります。
日本でもお祭りでソーセージのこと、『フランクフルト』って呼びますよね。
私の想像ですが、おそらくフランクフルトでよく見かけるローカルのソーセージ『Frankfurter(フランクフルター)』から来たのではないかと思います。

from wikimedia commons
ドイツでのFrankfurterは豚肉のソーセージで、見た目は長細くて二対になっています。
色は赤茶っぽくて、ほんのりスモーキーな味がします。
Frankfurter Würstchen(フランクフルター・ヴュルスヒェン)という名前は、フランクフルト地域でのみ使うことができます。
フランクフルトエリア外で作られた『フランクフルトソーセージ』は、『フランクフルト風(Nach Frankfurter Art)』という風に名付けられています。
ローカルなソーセージを試したい人は、屋内市場であるクラインマルクトハレへ行って立ち食いするのはいかがでしょう。
ソーセージ屋さんの店構えや市場への行き方などこちらの記事で徹底紹介しています。
緑のソース、グリューネゾーセ(Grüne Soße)
こちらがガイドブックなどでもお馴染みのフランクフルト名物、グリューネゾーセ (Grüne Soße)。
この緑のソースは肉料理などに合わせて『フランクフルト風』としてメニューに載ることもありますが、一番典型的な食べ方はゆでたまごに茹でたジャガイモにかけて。
これ、初めて見たときマジかー?!と思ってしまいました。
だって茹でたジャガイモと卵がひたすら入っているだけのシンプルな見かけなので・・
あまりインスタ映えもしなさそうですが、 他の重めの料理に比べればあっさりしていますし、サラダ感覚で食べるにはいいかもしれません。
グリューネゾーセの言い伝えといえば、フランクフルト生まれの作家ゲーテ。
この料理がゲーテの母によって考えられ、ゲーテ自身も大好きな料理だったというもの。
事実は異なり1860年ごろに出版されたリューリヒさんという方のレシピ本にて初公開されていたものでした。
見た目は微妙(?)ですが、お試しあれ。
ちなみに私はシュニッツェルのグリューネゾーセ添え(Schnitzel mit grüner Soße)が好みです。
フランクフルトのレストランであればメニューにあることが多いので、見かけたらぜひ試してみてください。
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リップヒェン (Rippchen)
豚肉の料理がたくさんあるドイツ。
ここフランクフルトでの典型的な肉料理はやはり豚を使ったリップヒェン(Rippchen)という一品です。

from frankfurt-tourismus.de © www.fotos-stadtlandfluss.de
この料理は、豚のリブ肉をザワークラウトと一緒に弱火で煮込んだもの。
基本的にはザワークラウトやマッシュポテトとともに、黄色いマスタードを添えていただきます。
『リップヒェン』がメニューに載っているレストランこそ、本物の典型的なフランクフルトの郷土料理を食べることのできるローカルレストランと言えるでしょう。
お味の方は塩味がかなり効いているので、ビールに合う・・
かと思いきや、先ほど書いたようにここフランクフルトではビールではありません!
ローカルのドイツ人たちはりんご酒と一緒に食べています。
ぜひ、りんご酒とともにオーダーください(笑)
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日本でも知られている?!フランクフルト発の名物ケーキ、フランクフルター・クランツ
Frankfurter Kranz(フランクフルター・クランツ)は、その名の通りフランクフルト発祥のリング状のケーキ。
硬めのスポンジ生地で赤色のジャム(苺、チェリー、ブラックカラントなど)をサンド。
表面にバタークリームをたっぷりと塗ってKrokant(クロカント)と呼ばれるキャラメルでコーティングされたカリッとした細かいナッツが散らばっています。
かつてフランクフルトは神聖ローマ帝国においての重要な街でした。
そういう背景もあり『王冠を持つ街』フランクフルト発のケーキは、王冠を模してデザインされたと言われています。
散りばめられたナッツで王冠の黄金さを出し、上に飾られたチェリーがルビーに見立てられています。
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ドイツのデザートといえば黒い森のケーキやアプフェルシュトゥルーデルが有名ですが、このフランクフルター・クランツはなかなか美味しいと思うので、見かけたらトライしてみて下さい。
ちなみにフランクフルター・クランツは日本のデパ地下なんかでもドイツ系パティスリーが販売していたりするので、食べたこともある人が多いのでは・・・?
正直いえば…日本のフランクフルター・クランツの方がより美味しいと、私は思います(笑)
ここのとか、美味しそう!私はむしろこっちが食べたい(笑)
フランクフルトの名物料理が食べられるレストラン
さて、こちらで紹介したフランクフルトの名物が食べられるレストランはこちらの記事にて詳しく紹介しています。
こちらで紹介しているレストランは、旅行者だけでなく地元の人も訪れている人気の場所ばかり。
ぜひチェックしてみてください。
また、フランクフルト在住10年以上の筆者が選んだフランクフルトのおすすめレストランリストやショップリストなどはnoteにて限定公開中です。
興味のある方はこちらもチェックしてみてください。
フランクフルト名物はソーセージやビールじゃない?在住者が紹介!さいごに
最後まで読んでいただきありがとうございました!
フランクフルトに立ち寄る際には、地元民が食べるレストランで今回紹介したものを試してみてはいかがでしょう。
ドイツやフランクフルトの食べもの、飲み物に関しては他にも色々と書いているのでぜひあわせて読んでみてください。