Hallo!ドイツ在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
ドイツに旅行に来る人の多くは、ドイツの見どころをまわると思うんですが、その中に世界遺産も入っているのではないでしょうか。
ご存知の方もいるかと思いますが、ドイツは世界遺産大国!
ドイツには2024年現在合計52もの世界遺産があり、世界では3番目に多い数の世界遺産を所有しています。
ドイツのどの町にどんな世界遺産があるか把握しやすいように、今回の記事ではドイツの世界遺産を全箇所紹介していきます!
- 【2024年最新】ドイツの世界遺産リスト完全版!全52箇所を在住者が一挙紹介
- アーヘン大聖堂
- ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場
- シュパイヤー大聖堂
- ヴィースの巡礼教会
- ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト
- ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会
- トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会
- ハンザ同盟都市リューベック
- ローマ帝国の国境線(リーメス)
- ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
- ロルシュの大修道院とアルテンミュンスター
- ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム
- マウルブロン修道院の建造物群
- バンベルク市街
- クヴェトリンブルク (クヴェートリンブルク) の聖堂参事会教会 (司教座教会) 、城と旧市街
- フェルクリンゲン製鉄所
- メッセル採掘場の化石発掘現場
- ケルン大聖堂
- ワイマール (ヴァイマル) 、デッサウおよびベルナウのバウハウスとその関連遺産群
- アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群
- 古典主義の都ワイマール(ヴァイマル)
- ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)
- ヴァルトブルク城
- 僧院の島ライヒェナウ
- デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国
- エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群
- シュトラールズント及びヴィスマールの歴史地区 世界文化遺産
- ライン渓谷中流上部
- ムスカウ公園
- ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像
- レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ
- カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群
- ベルリンのモダニズム集合住宅群
- ワッデン海
- アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群
- アルフェルト (アールフェルト) のファグス工場
- バイロイト辺境伯歌劇場
- ヴィルヘルムスヘーエ城公園とヘラクレス像
- コルヴァイのカロリング朝ヴェストヴェルクとキウィタス
- ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街
- ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-
- シュヴァーベンジュラの洞窟群と氷河期芸術シュヴァーベンジュラ山脈
- ナウムブルク大聖堂
- ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群
- エルツ山地 (クルスナホリ) の鉱業地域
- アウクスブルクの水管理システム
- ローマ帝国の国境線・ドナウのリーメス
- ヨーロッパの大温泉保養都市群
- ダルムシュタット・マチルダの丘
- シュパイヤー、ヴォルムス、マインツのユダヤ人共同体遺跡群
- ローマ帝国の国境線:ゲルマニア・インフェリオルのリーメス
- エアフルトの中世ユダヤ人関連遺跡
- 【2024年最新】ドイツの世界遺産リスト完全版!全52箇所を在住者が一挙紹介 さいごに
【2024年最新】ドイツの世界遺産リスト完全版!全52箇所を在住者が一挙紹介
冒頭にも書きましたが、現在ドイツの世界遺産は合計52箇所で、世界遺産の数が多いランキングでは第5位。
その中でも文化遺産(49件)、自然遺産(3件)などと分かれています。(複合遺産は現時点で0件)
今回の記事ではそれぞれの世界遺産を登録された年の古い順から一挙に紹介していきます。
アーヘン大聖堂
ドイツで最初に世界遺産として登録されたのはドイツ西部にある町、アーヘンの大聖堂。1978年に世界文化遺産として登録されました。
アーヘン大聖堂は、フランク王国の王にして初代神聖ローマ皇帝であったカール大帝(カール1世)が、天の上のエルサレムの完全な絵を思い描き、天と地が触れ合う場所を象徴する教会の建設を構想したのが始まりでした。
786年から建設を本格開始し、約20年の建設期間を経て803年頃にアーヘン大聖堂が完成。
北部ヨーロッパでは最も古い大聖堂として知られています。
カール大帝によって作られたアーヘン大聖堂には、大帝の遺体も埋葬されています。
このことからアーヘン大聖堂は別名「皇帝の大聖堂(ドイツ語:Kaiserdom」)」とも呼ばれています。
1200年以上の歴史を持つアーヘン大聖堂は、これまで約600年に渡って神聖ローマ皇帝の戴冠式が行われて来た場所であり、7年ごとに世界中から信者が集まる巡礼教会としても知られています。
金でほどこされた美しい内装や、長年かけて作られたガラスの礼拝堂、光り輝くステンドグラス、そして「Karlsschrein(カールの神殿)」と呼ばれるカール大帝の遺骨が納められた場所も必見。
アーヘン大聖堂【世界文化遺産】
登録年:1978年
所在地:アーヘン (Aachen) / ノルトライン=ヴェストファーレン州
住所:Domhof 1, 52062 Aachen »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Aachener Dom
英語表記:Aachen Cathedral
アーヘン大聖堂への行き方・最寄駅:アーヘン中央駅から徒歩約13分、もしくはバス11番、21番など利用
ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場
ヴュルツブルグ司教館(レジデンツ)は、地方領主シェーンボルン家の司教、ヨハン・フィリップ・フランツがヴェルサイユ宮殿やシェーンブルン宮殿に匹敵するものを作りたいと考え建設が始まりました。
建設にあたり依頼されたのはバロック・ロココの建築家であったバルタザール・ノイマン。
著名な建築家で昔のドイツマルクの紙幣にも顔が印刷されている人物です。
バルタザール・ノイマンは、当時のドイツやフランスの一流建築家やイタリアの著名芸術家らを迎え、フランスのシャトー(城)建築、ウィーンのバロック建築、北イタリアの宗教建築の成果を体現。
ルーカス・フォン・ヒルデブラントやマクシミリアン・フォン・ヴェルシュ、『装飾の天才』と呼ばれたイタリア人のアントニオ・ボッシや、ヴュルツブルクの天才彫刻家・木彫家のヨハン・ヴォルフガング・ファン・デル・アウヴェラ、18世紀最大のフレスコ画家で知られるジョヴァンニ・バッティスタ・ティエポロなど、数多くの建築家や芸術家と共にレジデンツの完成を目指しました。
建設に500年もの歳月を費やしたミュンヘンにあるレジデンツとはちがい、ヴュルツブルグのレジデンツはほぼ1世代(17世紀内)と短期間に完成しています。
バルタザール・ノイマンが手がけたレジデンツの庭、ティエポロが描いた世界最大の天井画が必見の階段の間、白の広間、皇帝の広間など、宮殿建築の中でも最も豪華な部屋の数々は、ドイツのロココ様式の中でも最も華麗なものとなりました。
ヨハン・フィリップ・フランツ自身はもちろんのこと、彼の叔父であったマインツ大司教兼マインツ選帝侯のローター・フランツ・フォン・シェーンボルン(別名『Bauwurm 建築の虫』)など、この時代の聖職者たちは建築に強い興味と情熱を持っていました。
レジデンツに求めた豪華さという点のみならず、彼らが自ら考え出した創造的なアイデアや専門的知識を応用することで、今もヴュルツブルグを代表するバロック建築の最高傑作が生まれました。
第二次世界大戦でヴュルツブルグの街はほとんど破壊された中、このレジデンツは破壊されず残り、今も来訪者に感動を与える存在となっています。
ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場【世界文化遺産】
登録年:1981年
所在地:ヴュルツブルク (Würzburg) / バイエルン州
住所:Residenzplatz 2, 97070 Würzburg »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Würzburger Residenz mit Hofgarten und Residenzplatz
英語表記:Würzburg Residence with the Court Gardens and Residence Square
ヴュルツブルク司教館への行き方・最寄駅:ヴュルツブルグ中央駅から徒歩約15分、もしくはトラム26番、29番など利用
シュパイヤー大聖堂
ハイデルベルク近郊の町、そしてハイデルベルクと同じく「父なる川」と呼ばれるライン川に面した町、シュパイヤー(Speyer)の大聖堂は、神聖ローマ帝国皇帝コンラート2世が、西洋キリスト教世界最大の教会の建設を構想し約30年ほどの時をかけて1061年に建造。
戦争や侵攻により破壊されながら、修復・改築を経て創建当時の様相を保ちながら今も力強くシュパイヤーの町のシンボルとして存在し、1981年に世界遺産としてドイツでは2番目に登録されました。
パラティンの森(Pfälzerwald)から運ばれた赤い砂岩で建設されたため、大聖堂の色もほんのり赤みがかった色に見えます。
十字架の形、天空に向かってまっすぐそびえ立つ4本の塔が特徴の大聖堂は、ロマネスク建築の教会の中でも世界最大と言われています。
最大の教会の建設を目標に始めた大聖堂でしたが、同時にコンラート2世にとって最後に眠る地(墓所)としても建てられた大聖堂には、実際コンラート2世や神聖ローマ帝国の歴代皇帝がシュパイヤー大聖堂の地下にあるドイツ最大規模の聖堂に永眠しています。
ドイツと言えばクリスマスマーケットですが、なんとシュパイヤーのクリスマスマーケットはクリスマスシーズンが終わって翌年になっても開催されているのです。
町の中のいくつかのスポットで開催されていますが、もちろんシュパイヤー大聖堂近くでも開催しています。世界遺産を眺めながらのホットワインはより美味しく感じます◎
ハイデルベルクからも日帰り圏内ですし、機会があればぜひシュパイヤーの町を散策してみてください。
シュパイヤー大聖堂【世界文化遺産】
登録年:1981年
所在地:シュパイヤー (Speyer) / ラインラント=プファルツ州
住所:Domplatz, 67346 Speyer »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Speyerer Dom
英語表記:Speyer Cathedral
シュパイヤー大聖堂への行き方・最寄駅:シュパイヤー中央駅から徒歩約16分、もしくはバス564番、565番など利用
ヴィースの巡礼教会
バイエルン州のミュンヘンからさらに南東方向、オーストリアにもほど近いアルプス山脈の麓に建つヴィースの巡礼教会(ドイツ語:Wieskirche)は、1983年にドイツで3番目に世界遺産として登録されました。
「巡礼教会」という名前がついているとおり、この教会は僻地にあるにも関わらず毎年世界中から100万人もの巡礼者が訪れるほど有名な教会です。
1738年にとある農夫婦が「鞭打たれるキリスト」と呼ばれるぼろぼろの木像を受け取ります。農婦が祈りをささげたところ、この木像が涙を流したそう。
この「涙の奇跡(ドイツ語:Tränenwunder)」を聞きつけた人々が、木像を一目見ようと農夫婦の家に殺到。
2年後の1740年にキリスト像を置くために小さな礼拝堂が建てられましたが、増え続ける巡礼者には小さすぎるということで改めて大きな礼拝堂を建設することが決まり、これが今のヴィース教会の始まりだったと言われています。
祭壇に置かれたキリスト像の前で祈ると、奇跡的に病気が治ったという声も多く、奇跡の噂がさらに広まりヴィース教会は巡礼地として多くの巡礼者の間で知られていくこととなりました。
ヴィース教会の本格的な建設は、修道院長マリウス・マイヤーの指示の元、建築家と宮廷画家だったツィマーマン兄弟によって1745年から約9年に渡って行われ、ドイツ・ロココ様式の最高傑作、ヴィース教会が完成しました。
その外観はいたってシンプルながら、内部に足を踏み入れるとその豪華で美しい内装に圧倒されます。
ヴィース教会の内装には、繊細なフレスコ画や、ヴェッソブルン派のスタッコ(化粧しっくい)細工で丁寧に装飾されています。
『超自然的なものを視覚化する』ための工夫によって、立体的な彫刻と忠実に絵ががれた壁画が1つになり、神を解き放つさまが視覚化されていることが感じ取れます。
鞭打たれるキリスト像が涙を流したとされる1738年6月14日を記念して、今でも6月14日(もしくはその翌)日曜日には「キリストの涙の祭(Fest der Tränen Christi)」が行われています。
ヴィースの巡礼教会【世界文化遺産】
登録年:1983年
所在地:シュタインガーデン (Steingaden) / バイエルン州
住所:Wies 12, 86989 Steingaden »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Wieskirche
英語表記:Pilgrimage Church of Wies
ヴィースの巡礼教会への行き方・最寄駅:オベラウ(Oberau)駅やヴァイルハイム(Weilheim)駅などからバスを利用
ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト
ケルン郊外にある町、ブリュールにあるアウグストゥス城と別邸ファルケンルストは、37年もの間優れたドイツの城として機能し、現在もその雄大さを保ちながら世界遺産として保存されています。
アウグストゥスブルク宮殿・別名「ブリュール宮殿」は、ヴィッテルスバッハ家のケルン選帝侯兼大司教クレメンス・アウグストの邸宅と知られ、17世紀初めに建てられました。
ドイツでは最初に作られたロココ様式建造物として知られています。
アウグススト大司教の依頼で1725年にヨハン・コンラッド・シュラウンが手がけた後、1728年からはバイエルンの宮廷建築家フランソワ・ド・キュヴィリエによって、今のアウグストゥスブルク宮殿の姿につながるロココ様式の建築物に設計されました。
当時著名だったヨーロッパの様々な芸術家たちがアウグストゥス城の建築・彫刻・絵画・庭園美術に関わり、ドイツ・ロココ時代の最高傑作が生み出されました。
大胆かつ優雅なデザインで仕上げられた大階段は、ヴュルツブルク司教館を手がけたことでも知られるバロック建築の巨匠、バルタザール・ノイマンによるもの。
1949年から40年以上にわたり、アウグストゥスブルク宮殿はドイツ連邦大統領ドイツ連邦政府の宮殿として使用されていました。
エリザベス2世、ゴルバチョフ大統領、ネルソン・マンデラ、ローマ教皇など世界各地の錚々たる人物が、国賓として訪れていました。
そんなアウグストゥスブルク宮殿から徒歩すぐの場所に位置するのが別邸ファルケンルスト。
別邸ファルケンルストは、ケルンの選帝侯・大司教だったクレメンス・アウグストが鷹を狩るハンティング・ロッジとして建てられました。
アウグストゥス城の設計にも関わったバイエルンの宮廷建築家フランソワ・ド・キュヴィリエによって約8年という短い歳月を経て完成されました。
狩りを楽しんだ後、宮廷人たちは別邸ファルケンルストに集まり、夕食やゲームを楽しんだそう。
外からはなかなか見えにくい造りにはなっていたものの、豪華な内装や美しい装飾が施された家具の一部などが外部からも人目についたようで、当時まだ若かった作曲家のモーツァルトは別邸ファルケンルストに置かれた家具に憧れを抱いていたとのこと。
アウグストゥスブルク宮殿と別邸ファルケンルストは現在は博物館として公開されています。
ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト【世界文化遺産】
登録年:1984年
所在地:ブリュール (Brühl) / ノルトライン=ヴェストファーレン州
住所:
アウグストゥスブルク城:Parkplatz Max-Ernst-Allee50321 Brühl »Google Mapで位置を確認
別邸ファルケンルスト:An Schloss Falkenlust50321 Brühl »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Schlösser Augustusburg und Falkenlust
英語表記:Castles of Augustusburg and Falkenlust at Brühl
アウグストゥスブルク城への行き方・最寄駅:ブリュール(Brühl)駅から徒歩約5分
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会
聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会があるのは、学術文化が栄え1000年以上の歴史を持つ町ヒルデスハイム。
1945年の第二次世界大戦でどちらも被害にましたが、その後再建。神聖ローマ帝国の宗教芸術と初期ロマネスク様式を持つ貴重な建造物と評価され1985年に世界遺産に登録されました。
聖ミヒャエル教会はベネディクト修道院として1010年〜1020年にかけてヒルデスハイムのベルンヴァルト司教によって建設されました。
建物の設計は厳密な対称性を持っているのが特徴で、東西2つの内陣、側廊から大きく突き出た身廊、切妻壁の両端にある細い丸い塔は、交差型の塔と対照的にあります。
4つの隅柱に対になった丸柱が交互に配置されたさまは、オスマン帝国とロマネスク美術が織り成した芸術的な発明と呼ばれています。また、美しく描かれた巨大な天井画は必見。
聖マリア大聖堂は火災の後1046年に改装。
こちらも聖ミヒャエル建設時と同じスタイルが受け継がれました。
ゴシック様式のチャペルがある聖マリア大聖堂の中庭には、ひときわ目立つ大きなバラの樹があります。
なんとこのバラは樹齢1000年と言われており、大聖堂建設前から存在していたそうで、千年のバラの樹(ドイツ語:Tausendjähriger Rosenstock)と呼ばれています。
建物が全壊した第二次世界大戦時にもこのバラの根が生き残り、今でもバラの花を毎年咲かせているのだとか。
2箇所の距離は500メートルほどなので、徒歩で周ることが可能。
ヒルデスハイムの聖マリア大聖堂と聖ミカエル教会【世界文化遺産】
登録年:1985年
所在地:ヒルデスハイム (Hildesheim) / ニーダーザクセン州
住所:
聖マリア大聖堂:Domhof, 31134 Hildesheim »Google Mapで位置を確認
聖ミカエル教会:Michaelisplatz 2, 31134 Hildesheim »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Hildesheimer Dom und St. Michael
英語表記:St Mary’s Cathedral and St Michael’s Church at Hildesheim
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会
ヨーロッパの多くの領土を支配下に置いていたローマ帝国。
その影響力は現在でも見ることができ、現に数々のヨーロッパにある主要都市がもともとはローマ時代に期限を持っているとされています。
ドイツ西部、ルクセンブルクに近い町トリーアは、かつての帝国支配下では「ガリア」という属州にありました。
ローマによる植民都市ではドイツで最古の都市のうちの1つとして知られていて、3世紀以降はアルプス以北最大の規模で発展した都市でした。
トリーアとその近辺の町に残る数々の遺跡や建造物は保存状態の良さから高い評価を持ち、世界遺産に登録された場所は現在
・円形劇場:アントニヌス=ピウスの時代に建設され2万人が収容できる規模の劇場
・モーゼル橋:ドイツ国内の現存する橋の中では最も古い橋で現在も使われています。
・アウラ・パラティーナ:コンスタンティヌス帝の時代に作られた宮殿。
・ポルタ・ニグラ:「黒い門」という意味を持つ城門。
・バルバラ浴場:アルプス以北では最大のローマ浴場
・皇帝浴場:皇帝専用として作られたローマ浴場
・聖ペテロ大聖堂:トリーア大聖堂とも呼ばれ、ドイツ最古の教会かつトリーア最大の教会。
・聖母マリア教会:ドイツで最も古いゴシック様式の教会。
・イゲルの円柱:トリーア近郊の町、イゲルある芸術的な墓碑。
の9箇所となっています。
モーゼル川上流にあるトリーアはモーゼルワインの町でもあります。
ローマ文明の勉強や遺跡巡りに疲れたら、爽やかな白ワインで一服するのもおすすめ。
トリーアのローマ遺跡群、聖ペテロ大聖堂及び聖母マリア教会【世界文化遺産】
登録年:1986年
所在地:トリーア (Trier) / ラインラント=プファルツ州
住所:
ポルタ・ニグラ:Porta-Nigra-Platz, 54290 Trier »Google Mapで位置を確認
聖ペテロ大聖堂:Liebfrauenstraße 12, 54290 Trier »Google Mapで位置を確認
聖母マリア教会:Liebfrauenstraße 2, 54290 Trier »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Römische Baudenkmäler, Dom und Liebfrauenkirche in Trier
英語表記:Roman Monuments, Cathedral of St. Peter and Church of Our Lady in Trier
ハンザ同盟都市リューベック
日本からドイツ旅行で来る方にとって、他のエリアに比べれば知名度がそこまでまだまだな印象のドイツ北部ですが、魅力あふれた街がたくさんあります。
その中でも筆者もお気に入りの北ドイツの町がハンザ同盟都市リューベック。
ドイツのバルト海沿岸エリア・シュレースヴィヒ・ホルシュタイン州では首都のキールに次いで2番目に大きい町として知られています。
北ドイツの都市ハンブルクからローカル線の電車に揺られて1時間もしない距離に位置し、別名「ハンザの女王(ドイツ語:Königin der Hanse)」と呼ばれていました。
かつては北ドイツの自由都市の連合体であったハンザ同盟の発祥地、また盟主として、北海やバルト海などで貿易によって栄えたリューベックは、14世紀頃には中世の貿易組織の中では最大規模の力を持っていました。
皇帝シャルル4世は、ヴェネツィア、ローマ、ピサ、フィレンツェと並ぶ「帝国の栄光」の5つのうちの1つとしてリューベックを選んだほどです。
トラヴェ川とトラヴェ運河に囲まれた旧市街エリアが1987年に世界文化遺産として登録されました。
重厚なホルステン門をくぐると、そこは淡い明るい色の建物が並び、北欧のような雰囲気がただようリューベックの旧市街。
北ドイツの港町ハンブルクより落ち着いた空気と独特な風景が広がる魅力的な町です。
ドイツの他の地域とはまたちがった雰囲気があるので、ぜひ北ドイツエリアにも足を運んでみてほしいものです。
ハンザ同盟都市リューベック【世界文化遺産】
登録年:1987年
所在地:リューベック (Lübeck) / シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
ドイツ語表記:Hansestadt Lübeck
英語表記:Hanseatic City of Lubeck
ローマ帝国の国境線(リーメス)
1世紀頃、ローマ皇帝がゲルマン民族の侵略を防ぐために作られた防砦(長城)、リーメス (Limes)。
敵の侵入を防ぐための長城は歴史上数多く建設されてきましたが、リーメスはヨーロッパでは最も長いもので、ドイツだけでなく海を越えてイギリスまで広がる長大なスケールでした。
ドイツ国内では北はコブレンツ近くを流れるライン川周辺から、南はドナウ川が流れるレーゲンスブルク付近まで、約550kmに及ぶ壮大さ。
この長大な跡地には、ローマ遺跡の痕跡が今でも残っていて考古学的にも高く評価されていることから世界遺産として登録されています。
リーメス上の見どころの中でもとりわけ有名なのが、フランクフルト近郊の町バート・ホンブルク郊外にあるザールブルク城砦(Römerkastell Saalburg)。
当時の様子が良く分かるよう忠実に復元された遺跡で、見ごたえ抜群です。
その他にもオスターブルケンにあるローマ博物館やアーレンにあるリーメス博物館、ヴァイセンブルクにあるローマ人の浴場などがあり、ザールブルク要塞ほど知られていませんがローマ時代へタイムスリップしたい方は機会があれば是非チェックしてみてください。
フランクフルト在住の筆者はもちろんザールブルク城砦には行ったことがありますが、別の記事でも触れていますので合わせて是非。
ローマ帝国の国境線(リーメス)【世界文化遺産】
登録年:1987年(イギリス・ハドリアヌスの長城)、2005年(ドイツ・リーメス)、2008年(イギリス・アントニヌスの長城)
所在地:ドイツのリーメスはラインラント=プファルツ州、ヘッセン州、バーデン=ヴュルテンベルク州、バイエルン州にまたがる
ドイツ語表記:Grenzen des Römischen Reiches
英語表記:Frontiers of the Roman Empire
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群
「ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群」は、もともと1730年〜1916年の間に建設された150にのぼる芸術的な建造物や、広大な敷地を持つ公園などを指し、ベルリンの壁崩壊後1992年と1999年に2度にわたってさらなる世界遺産の拡張が行われました。
世界遺産登録された宮殿群や公園群の多くがポツダムにありますが、一部はベルリンのツェーレンドルフ(Berlin-Zehlendorf)にも存在します(下記一覧参照)。
数ある中でも有名なものといえば、プロイセン王フリードリヒ2世の夏の離宮として知られるサンスーシ宮殿。
ブルジョワ出身の哲学者・小説家・啓蒙思想家であったヴォルテール(Voltaire)が滞在したこともあるサンスーシ宮殿は、宮殿内はもちろんのこと290ヘクタールもの広さを持つ庭園や後期バロック様式が美しい新宮殿も必見。
そのほかにも、1945年に第2次世界大戦の戦後処理に関してアメリカ、英国、ソ連の首脳が話し合ったポツダム会談の舞台となったツェツィーリエンホーフ宮殿やプロイセン王子カールの夏の宮殿として建てられたグリーニケ宮殿、ヴィルヘルム1世のためにつくられたバーベルスベルク庭園など見どころがたくさんです。
【1990年に登録】
日本語名 | ドイツ語名 | エリア |
---|---|---|
サンスーシ宮殿と庭園 | Schloss und Park von Sanssouci | ポツダム |
新庭園 | Neuer Garten | |
大理石宮殿 | Marmorpalais | |
ツェツィーリエンホーフ宮殿と庭園 | Schloss Cecilienhof | |
バーベルスベルク宮殿と庭園 | Schloss Babelsberg | ベルリン |
グリーニケ宮殿と庭園 | Schloss Glienicke | |
ニコルスコエの小屋 | Blockhaus Nikolskoe | |
孔雀島 | Pfaueninsel | |
ベトヒャーベルク山 | Böttcherberg | |
グリーニケ狩猟館 | Jagdschloss Glienicke |
【1992年に登録拡張】
日本語名 | ドイツ語名 | エリア |
---|---|---|
ザクロウ地区の救世主教会 | Heilandskirche | ポツダム |
ザクロウ宮殿と庭園 | Schloss und Park Sacrow |
【1999年に登録拡張】
日本語名 | ドイツ語名 | エリア |
---|---|---|
菩提樹の並木道 | Lindenallee | ポツダム |
旧庭師養成所、旧帝国鉄道駅とその周辺 | die ehemalige Gärtnerlehranstalt sowie der ehemalige Kaiserbahnhof und dessen Umgebung | |
ボルンシュテット王領地、教会と墓地 | die Dorflage Bornstedt mit Kirche und Friedhof | |
ゼーコッペル地区、ルイーネンベルク地区 | Seekoppel, Ruinenberg | |
ヴォルテールの道 | Voltaireweg | |
サンスーシ庭園への並木道 | Allee nach Sanssouci | |
アレクサンドロフカ | Alexandrowka | |
プフィングストベルク | Pfingstberg | |
プフィングストベルクと新庭園の間 | Zwischen Pfingstberg und Neuem Garten | |
ユングフェルン湖の南岸 | Südliches Ufer des Jungfernsees | |
ケーニヒスヴァルト | Königswald | |
バーベルスベルク庭園への入口 | Vorgelände des Babelsberger Parkes | |
バーベルスベルクの展望台 | Gelände an der Sternwarte in Babelsberg |
ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群【世界文化遺産】
登録年:1990年
所在地:ポツダム (Potsdam、ブランデンブルク州) とベルリン (Berlin)
ドイツ語表記:Schlösser und Parks von Potsdam und Berlin
英語表記:Palaces and Parks of Potsdam and Berlin
ロルシュの大修道院とアルテンミュンスター
ヘッセン州では始めて、1991年に世界遺産に登録されたロルシュの大修道院(Kloster Lorsch)とアルテンミュンスター(Altenmünster)。
アルテンミュンスターは現在は地上に建造物がなくほぼ「跡形」の状態なので、訪問者の多くが後述する大修道院の方を見ていくようです。
ただし、アルテンミュンスターの跡地には現在盛り土がされていて回廊の位置などが分かるようになっているそう。
764年に創建されたロルシュの大修道院は、現在残っているのはTorhalleやKönigshalleと呼ばれている楼門の部分です。
アルプス以北にあるものの中では最も保存状態が良いカロリング様式の建造物とされ、色褪せつつもカラフルに彩られた形跡がわかるファサード部分は中世初期当時の建築様式や作業技術を残す貴重な例。
カロリング王朝時代の修道院群の中で、地上に残された最後の部分として考古学的に高く評価され、ユネスコの世界遺産となりました。
ロルシュ修道院が最も繁栄していたのは9世紀頃と言われています。カロリング朝設立から中世後期に至るまで、王宮でさだめられた教育を普及させるため「文化発信地」として重要な役割を持っていました。
今は残ってはいないものの、修道院にあった図書館は中世で最大規模で、西洋古典やキリスト教神学の蔵書が揃っていたことから当時は非常に有名だったそう。
8世紀末に出版された「ロルシュ薬局方 (Lorscher Arzneibuch)」は、古代以降現存する最古の医学・薬学書として知られ、2013年にはユネスコの世界記憶遺産として登録。西欧の現代医学はここから始まったとされています。
また、12世紀にロルシュ修道院の写字室で書かれたとされる写本(Lorscher Codex)は、ロルシュでの土地所有について書かれていていわゆる「土地台帳」として機能していたとのこと。
ロルシュ薬局方に書かれた処方箋の多くは修道院にあったハーブガーデンがベースになっているそうで、当時の薬草園は火災などでなくなってしまったものの今ではロルシュ文化協会によって新たに作られています。
ハーブガーデンの存在はなかなか知られていませんが、楼門だけをちらっと見るだけでなく庭もぜひチェックしてみてください。
残っている部分が少ない世界遺産ですが、ロルシュに来た際には当時の歴史について考えながらゆっくりしてみてはいかがでしょう。
ロルシュの大修道院とアルテンミュンスター【世界文化遺産】
登録年:1991年
所在地:ロルシュ (Lorsch) / ヘッセン州
住所:Nibelungenstraße 32 64653 Lorsch »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Kloster Lorsch und Altenmünster
英語表記:Abbey and Altenmünster of Lorsch
ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム
ランメルスベルク鉱山(Rammelsberg)があるのは、ニーダーザクセン州・ハルツ地方にある古都ゴスラー(Goslar)郊外。
銅や鉛などの鉱石を貯蔵する鉱山では世界最大として知られ、968年から1988年まで約1000年にわたって採掘が行われてきました。
そのため、貴重な鉱業の記録も残されています。
ランメルスベルクの鉱山は現在ガイドツアーで見学可能。
ゴスラーの旧市街は、小規模ながらロマネスク様式の皇帝居城をはじめ47箇所もの教会やチャペルの塔が点在し可愛らしい町並みが広がっています。
鉱山採掘とともに発展した町のかつての富を反映した優雅なギルドハウス、市庁舎、美しい木組みの家などが残されています。
ゴスラーは魔女の町としても知られています。ハルツ山地のブロッケン山では4月30日の夜、魔女たちが冬の終わりを祝い宴をひき悪魔と夜通し踊ったという伝説が残っています。異教徒の間では、聖ヴァルブルガを偲んで春を迎える伝統がありました。
その言い伝えは「ヴァルプルギスの夜(Walpurgisnacht)」と呼ばれ、今でも毎年4月30日にゴスラーでは様々なイベントが開催されています。
ゴスラーの発展を支えたランメルスベルク鉱山。その採掘にかかるエネルギー供給資源となっていたのが、107の池と合計340kmの水路からなるオーバーハルツ水管理システムでした。
16世紀から19世紀にかけて作られ、工業化以前の歴史上、鉱山用の水管理システムとしては世界最大級。
ハルツ地方には多くの池や長い水路などが存在していますが、それもこの水管理システムのためのものでした。
池から引かれた水を利用し鉱石を地中から引き上げ、鉱山のポンプを動かす水車を駆動させるために利用されていました。また、人が地下へ移動するためにも使われていました。
現在もの池が実在し、今もエネルギー供給源や貯蓄飲料水、プール用の水など人々の生活に利用されています。水路に沿って歩ける遊歩道もあるので水辺を散策しながら昔に思いを馳せるのも良さそう。
1992年にランメルスベルク鉱山とゴスラーの歴史地区が世界遺産に登録され、その後2010年にオーバーハルツ水利管理システムも含め、登録地域が拡大されました。
ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラーとオーバーハルツ水利管理システム【世界文化遺産】
登録年:ランメルスベルク鉱山、歴史都市ゴスラー:1992年、オーバーハルツ水利管理システム:2010年
所在地:ゴスラー (Goslar) / ニーダーザクセン州
ランメルスベルク鉱山の住所:Bergtal 19, 38640 Goslar »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Bergwerk Rammelsberg, Altstadt von Goslar und Oberharzer Wasserwirtschaft
英語表記:Mines of Rammelsberg, Historic Town of Goslar and Upper Harz Water Management System
マウルブロン修道院の建造物群
1147年にシトー会の修道院として創設されたマウルブロン修道院(Kloster Maulbronn)。
位置的にはハイデルベルクとシュトゥットガルトのちょうど中間地ぐらいにあります。
宗教改革後の1556年、プロテスタントの神学校が建設され、詩人フリードリヒ・ヘルダーリン、天文学者のヨハネス・ケプラー、そしてノーベル文学賞作家のヘルマン・ヘッセなど何人かの著名人もかつてここに在籍していました。
ヘッセにとってマウルブロン修道院での日々は辛いものでしたが、同時に彼の人生に大きな影響を与えたことは確かで、「車輪の下」や「知と愛(ナルチスとゴルトムント)」など小説の舞台にもなっています。
ドイツにある修道院のなかでも保存状態が良いまま残っているため、中世の様子がよく表れている建築物として知られています。
教会内部はロマネスク〜後期ゴシックの様式が見られ、歴史の重みを感じることができます。中庭や回廊も美しいのでじっくり見て回るのがおすすめ。
ちなみにマウルブロン修道院があるドイツ南西地域では、マウルタッシェ(Maultasche / 複:マウルタッシェン Maultaschen)というドイツ版餃子のような郷土料理が知られています。
実はマウルタッシェの始まりは、マウルブロン出身のヤコブという修道士がきっかけだそう。
四旬節(肉を食べない期間)の間、貴重な肉を腐らせないために修道士ヤコブがその肉を団子の中にこっそり隠したんだそう。
「マウルブロンのポケット」的な名前だったものが後に「マウルタッシェ」と略され現在のシュヴァーベン地方の名物のうちの1つとなりました。
マウルブロン修道院へ行ったあとはぜひマウルタッシェをご賞味あれ。
マウルブロン修道院の建造物群【世界文化遺産】
登録年:1993年
所在地:マウルブロン (Maulbronn) / バーデン=ヴュルテンベルク州
住所:Klosterhof 5, 75433 Maulbronn »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Klosteranlage Maulbronn
英語表記:Maulbronn Monastery Complex
バンベルク市街
南ドイツ・バイエルン州の北に位置する町、バンベルク(Bamberg)。
中世の建築が数多く残された中央ヨーロッパらしい町街並みは美しく、曲がりくねった通りを歩いているだけで中世の世界に迷い込んだような気分になります。
1007年に神聖ローマ帝国皇帝ハインリヒ2世が即位した際、バンベルクを「第二のローマ」にするべく町づくりを開始。
10世紀以降、バンベルクはポーランドやポメラニアの人々との重要な結びつきとなり、町が最も繁栄した12世紀以降はバンベルクの建築が北ドイツやハンガリーに強い影響を与えました。
18世紀後半は南ドイツにおける啓蒙主義の中心地となり、著名な哲学者ゲオルク・ヴィルヘルム・フリードリヒ・ヘーゲルや作家E.T.A.ホフマンなども住んでいました。
バンベルクの見どころといえば、町のシンボル的存在の大聖堂(Dom St. Peter und St. Georg)や司教領主シェーンボルンが手がけた新宮殿(Neue Residenz)、レグニッツ川との景色が美しい旧市庁舎(Altes Rathaus)など色々。
1237年に完成した大聖堂には、世界的に有名な「バンベルクの騎手(Bamberger Reiter)」の彫刻や、アルプス以北で唯一保存されているローマ教皇(クレメンス2世)の墓などがあるので必見。
1703年に建てられた新宮殿は、当時の司教たちの生活ぶりが分かる優雅なインテリアが魅力的。バロック絵画が展示されたバロック・ギャラリー(Barockgalerie)や、4500本以上のバラが咲き誇るバラ園(Rosengarten)も要チェック。
バンベルク市街【世界文化遺産】
登録年:1993年
所在地:バンベルク (Bamberg) / バイエルン州
ドイツ語表記:Altstadt von Bamberg
英語表記:Town of Bamberg
クヴェトリンブルク (クヴェートリンブルク) の聖堂参事会教会 (司教座教会) 、城と旧市街
クヴェトリンブルク (クヴェートリンブルク)は、エルツ山地に位置し1100年近い歴史を持つ美しい町です。
クヴェトリンブルクの旧市街と城、修道院跡地として知られるミュンツェンベルク(Münzenberg)や聖セルヴァティウス教会(St. Servatii)などが1994年に世界文化遺産として登録されました。
全体で約93ヘクタールの面積を持つクヴェトリンブルクの町は世界でも数少ない「地域遺産」として認定。
8世紀に建てられた2000以上の木造建築が立ち並び、中世のヨーロッパそのままの街並みが楽しめます。
聖堂参事会教会 (司教座教会)こと聖セルヴァティウス教会は、ロマネスク建築の最高傑作としても知られています。
10世紀初頭にドイツ最初の王ハインリヒ1世がプファルツ礼拝堂として設立。王の死後、936年には王の墓となりました。
未亡人となった妻マティルデのすすめでこの地に高位の女子修道院が建てられ、それがのちの聖セルヴァティウス教会となりました。
オットー朝やザーリアー朝の支配階級と密接に結びつき、ハインリヒ1世と妻マティルデが国家の繁栄のため築いた礎はのちの皇帝たちにも受け継がれ、その歴史は教会に残された数々の宝物によって示されてます。
クヴェトリンブルク (クヴェートリンブルク) の聖堂参事会教会 (司教座教会) 、城と旧市街【世界文化遺産】
登録年:1994年
所在地:クヴェトリンブルク (Quedlinburg) / ザクセン=アンハルト州
ドイツ語表記:Stiftskirche, Schloss und Altstadt von Quedlinburg
英語表記:Collegiate Church, Castle and Old Town of Quedlinburg
フェルクリンゲン製鉄所
フェルクリンゲン製鉄所【世界文化遺産】
登録年:1994年
所在地:フェルクリンゲン (Völklingen) / ザールラント州
住所:Rathausstraße 75-79, 66333 Völklingen »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Völklinger Hütte
英語表記:Völklingen Ironworks
メッセル採掘場の化石発掘現場
メッセル採掘場の化石発掘現場【世界自然遺産】
登録年:1995年
所在地:メッセル (Messel) / ヘッセン州
住所:Roßdörfer Str. 108, 64409 Messel »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Fossillagerstätte Grube Messel
英語表記:Messel Pit Fossil Site
ケルン大聖堂
ドイツの世界遺産の中でも、特に知られているのがケルン大聖堂ではないでしょうか。
日本からドイツへ旅行する人が高確率で旅程に加える大人気の世界遺産スポットで、日本からのみならず、世界中から大勢の人々が訪れています。
なんと訪問者数は1日2万人以上。ドイツ国内で最も観光客に人気の場所となっています。
632年もの長い長い時をかけて建築されたケルン大聖堂は、1880年に完成。
ゴシック建築の大聖堂の中でも最大級の規模を誇ります。
教会の高さとしては世界では3番目の高さ、ヨーロッパではウルム大聖堂 (Ulmer Münster)に次いで高く、また双塔部分ではケルン大聖堂が世界最高。
天に向かってそびえる2本の塔は157メートルの高さと迫力満点で、写真のフレームに納めるのも大変なほど。
大聖堂内部にはバイエルン王ルートヴィヒ1世が奉納したステンドグラスやシュテファン・ロホナーの祭壇画(Kölner Dombild)など見所もたくさん。
ちなみにケルン出身の画家・ゲルハルトリヒターが手がけたモダンなステンドグラス「Richter-Fenster」も意外性があって筆者のお気に入り。時間があれば探してみてください。
クリスマスマーケットの時期には、ケルン大聖堂前にクリスマスマーケットが出現して大賑わいに。
世界遺産を眺めながらのホットワインは格別な美味しさです◎
ケルン大聖堂前のクリスマスマーケットについては別の記事でも触れているので合わせて参考にどうぞ。
ケルン大聖堂【世界文化遺産】
登録年:1996年
所在地:ケルン (Köln) / ノルトライン=ヴェストファーレン州
住所:Domkloster 4, 50667 Köln »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Kölner Dom
英語表記:Cologne Cathedral
ワイマール (ヴァイマル) 、デッサウおよびベルナウのバウハウスとその関連遺産群
ワイマール (ヴァイマル) とデッサウのバウハウスとその関連遺産群【世界文化遺産】
登録年:1996年、2007年
所在地:ワイマール (Weimar) / テューリンゲン州、デッサウ (Dessau) / ザクセン=アンハルト州、ベルナウ (Bernau) / ブランデンブルク州
ドイツ語表記:Das Bauhaus und seine Stätten in Weimar, Dessau und Bernau
英語表記:Bauhaus and its Sites in Weimar, Dessau and Bernau
アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群
アイスレーベンとヴィッテンベルクにあるルター記念建造物群【世界文化遺産】
登録年:1996年
所在地:ルターシュタット・アイスレーベン (Lutherstadt Eisleben) / ザクセン=アンハルト州
ドイツ語表記:Luthergedenkstätten in Eisleben und Wittenberg
英語表記:Luther Memorials in Eisleben and Wittenberg
古典主義の都ワイマール(ヴァイマル)
古典主義の都ワイマール(ヴァイマル)【世界文化遺産】
登録年:1998年
所在地:ワイマール (Weimar) / テューリンゲン州
ドイツ語表記:Klassisches Weimar
英語表記:Classical Weimar
ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)
ベルリンのムゼウムスインゼル(博物館島)【世界文化遺産】
登録年:1999年
所在地:ベルリン (Berlin)
ドイツ語表記:Museumsinsel Berlin
英語表記:Museum Island
ヴァルトブルク城
ドイツ中央部、テューリンゲン州の町アイゼナハを見下ろすように建っているヴァルトブルク城(Wartburg)。
1999年に「城」としてドイツ国内で初めて、ユネスコの世界遺産に登録されました。
ヴァルトブルク城は1067年頃にテューリンゲン伯ルートヴィヒ・デア・シュプリンガーによって建てられたとされています。
「待つ」という意味を持つ「Warte」(Burgは城)から名前の由来を持ち、「番人の城」という意味があるそう。
城内部に現存する主要建築物である12世紀の大広間は、後期ロマネスク建築の傑作であり、かつての栄光の様子が見られます。
ヴァルトブルク城の特徴としてはドイツの歴史上のイベントと深く結びついているところで、ドイツの他の城に類を見ないほど。
・1211年から1227年まで聖女エリーザベトの家だった
・テューリンゲン方伯ハインリヒ・ラスペ(Heinrich Raspe)の永眠の地であった
・1521年から1522年に亡命したマルティン・ルターが滞在し、ここで新約聖書をドイツ語に翻訳した
・ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテが1777年に滞在した
また、ヴァルトブルク城といえば「ヴァルトブルクの歌合戦(Sängerkrieg)」も有名。
1207年にヴァルトブルク城で吟遊詩人たちのコンテストが行われたとされています。
ヴァルター・フォン・デア・フォーゲルヴァイデやヴォルフラム・フォン・エッシェンバッハたちがこの歌合戦に参加したそう。
が、このコンテストが単なる伝説だったのか、それとも実際にあった出来事なのかは、中世の時代からたびたび議論されてきました。
伝説か実際の出来事だったかの事実はさておき、ヴァルトブルク城での歌合戦は叙事詩の数々にインスピレーションを与えたことは確か。
数世紀にわたる改築や増築にもかかわらず、中央ヨーロッパの封建時代の典型的な城として今でも評価されるヴァルトブルク城。1000年にわたるドイツの歴史をうつし出すその姿は、一見の価値ありです。
ヴァルトブルク城【世界文化遺産】
登録年:1999年
所在地:アイゼナハ (Eisenach) / テューリンゲン州
住所:Auf der Wartburg 1, 99817 Eisenach »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Die Wartburg
英語表記:Wartburg Castle
僧院の島ライヒェナウ
僧院の島ライヒェナウ【世界文化遺産】
登録年:2000年
所在地:ライヒェナウ島 (Insel Reichena) / バーデン=ヴュルテンベルク州
ドイツ語表記:Klosterinsel Reichenau
英語表記:Monastic Island of Reichenau
デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国
デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国【世界文化遺産】
登録年:2000年
所在地:オラニエンバウム・ヴェルリッツ (Oranienbaum-Wörlitz) / ザクセン=アンハルト州
住所:Kirchgasse 35, 06786 Oranienbaum-Wörlitz »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Gartenreich Dessau-Wörlitz
英語表記:Dessau-Wörlitz Garden Realm
エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群
エッセンのツォルフェアアイン炭鉱業遺産群【世界文化遺産】
登録年:2001年
所在地:エッセン / ノルトライン=ヴェストファーレン州
住所:Gelsenkirchener Str. 181, 45309 Essen »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Industriekomplex Zeche Zollverein in Essen
英語表記:Zollverein Coal Mine Industrial Complex in Essen
シュトラールズント及びヴィスマールの歴史地区 世界文化遺産
シュトラールズント及びヴィスマールの歴史地区 世界文化遺産【世界文化遺産】
登録年:2002年
所在地:シュトラールズント / メクレンブルク=フォアポンメルン州
ドイツ語表記:Altstädte von Stralsund und Wismar
英語表記:Historic Centres of Stralsund and Wismar
ライン渓谷中流上部
ライン渓谷中流上部【世界文化遺産】
登録年:2002年
所在地:ライヒェナウ島 (Insel Reichena) / バーデン=ヴュルテンベルク州
ドイツ語表記:Welterbe Oberes Mittelrheintal
英語表記:Upper Middle Rhine Valley (Rhine Gorge)
ムスカウ公園
ムスカウ公園【世界文化遺産】
登録年:2004年
所在地:バート・ムスカウ(Bad Muskau)/ ザクセン州、ポーランド:ウェンクニツァ
ドイツ語表記:Fürst-Pückler-Park Bad Muskau
英語表記:Muskauer Park
ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像
ブレーメンのマルクト広場の市庁舎とローラント像【世界文化遺産】
登録年:2004年
所在地:ブレーメン (Bremen)
ドイツ語表記:Rathaus und Roland in Bremen
英語表記:Town Hall and Roland on the Marketplace of Bremen
レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ
レーゲンスブルクの旧市街とシュタットアムホーフ【世界文化遺産】
登録年:2006年
所在地:レーゲンスブルク (Regensburg) / バイエルン州
ドイツ語表記:Altstadt Regensburg mit Stadtamhof
英語表記:Old Town of Regensburg with Stadtamhof
カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群
ウクライナのラヒフ山脈とチョルノホラ山地から、スロバキアのポロニイ山地〜スロバキアのヴィホルラ山地に至る185kmの長軸に沿って、10の独立した山塊が含まれています。
ドイツの古代ブナ林は、5箇所。
面積4391ヘクタールの広さを持つブナ林で、2011年に追加されました。
カルパティア山脈などの欧州各地のブナ原生林群【世界文化遺産】
登録年:2007年
所在地:ウクライナ、スロバキア、ドイツ、イタリア、アルバニア、ブルガリア、ベルギー、オーストリア、クロアチア、スペイン、ルーマニア、スロベニアの12カ国に広がる
ドイツ語表記:Alte Buchenwälder und Buchenurwälder der Karpaten und anderer Regionen Europas
英語表記:Ancient and Primeval Beech Forests of the Carpathians and Other Regions of Europe
ベルリンのモダニズム集合住宅群
ベルリンのモダニズム集合住宅群は、20世紀前半にあった住宅問題へ応じる形として建てられたとされる住宅群で、1913年から1934年にかけて建設された
・Gartenstadt Falkenberg
・Siedlung Schillerpark
・Großsiedlung Britz
・Wohnstadt Carl Legien
・Weiße Stadt
・Großsiedlung Siemensstadt
ベルリンのモダニズム集合住宅群はワイマール共和国時代のベルリンにおける政治的、文化的、社会的な進歩が見られ、キッチン、バスルーム、バルコニーが斬新なデザインで配置され、合理的な作りが特徴。
都市計画と集合住宅の世界的権威として知られていたブルーノ・タウトやバウハウスの創立者であったヴァルター・グロピウスなど、ドイツのモダニズムを代表する建築家たちによって計画・建設された集合住宅群は、建築的にも都市計画的にもターニングポイントとして、その後の社会住宅の発展にも多大な影響を及ぼしました。
ベルリンのモダニズム集合住宅群【世界文化遺産】
登録年:2008年
所在地:ベルリン (Berlin)
ドイツ語表記:Siedlungen der Berliner Moderne
英語表記:Berlin Modernism Housing Estates
ワッデン海
オランダとドイツの国境をまたぐ世界遺産として登録されたワッデン海(独:Wattenmeer)は世界最大の干潟で、全長約500km、面積は約10,000 km²もの広さ。
広大な干潟にはさまざまな動植物が存在しています。
地質学的に見ても世界でも珍しく、動植物にとっての生息地が風や潮の流れによって自然に形成されたダイナミックな景観を持ちます。
ワッデン海には3つの国立公園と3つの生物保護区があり、海に面する国々であるドイツ、オランダ、デンマークの3カ国が同意のもと、1970年代から保護活動を行っています。
ワッデン海【世界自然遺産】
登録年:2009年
所在地:ワッデン海 (Wattenmeer) / ニーダーザクセン州
ドイツ語表記:Wattenmeer
英語表記:Wadden Sea
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群
「アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群」は、紀元前5000年頃〜前500年頃までにアルプス山脈周辺の湖や湿原などに建設された高床式の住居の一種である杭上住居群。
ドイツの他に最多の杭上住居があるスイスやイタリア、フランス、オーストリアやスロベニアの計6か国111件が登録されています。
アルプス山脈周辺の先史時代の杭上住居群【世界文化遺産】
登録年:2011年
所在地:ドイツではバイエルン州、バーデン=ヴュルテンベルク州
ドイツ語表記:Prähistorische Pfahlbauten um die Alpen
英語表記: Prehistoric pile dwellings around the Alps
アルフェルト (アールフェルト) のファグス工場
アルフェルト(アールフェルト)のファグス工場【世界文化遺産】
登録年:2011年
所在地:アルフェルト (Alfeld) / ニーダーザクセン州
住所:Hannoversche Straße 58 31061 Alfeld (Leine) »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Fagus-Werk in Alfeld
英語表記:Fagus Factory in Alfeld
バイロイト辺境伯歌劇場
バイロイト辺境伯歌劇場【世界文化遺産】
登録年:2012年
所在地:バイロイト (Bayreuth) / バイエルン州
住所:Opernstraße 14, 95444 Bayreuth »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Markgräfliches Opernhaus Bayreuth
英語表記:Margravial Opera House Bayreuth
ヴィルヘルムスヘーエ城公園とヘラクレス像
ヴィルヘルムスヘーエ城公園とヘラクレス像【世界文化遺産】
登録年:2013年
所在地:カッセル (Kassel) / ヘッセン州
ドイツ語表記:Bergpark Wilhelmshöhe
英語表記:Bergpark Wilhelmshöhe
コルヴァイのカロリング朝ヴェストヴェルクとキウィタス
コルヴァイのカロリング朝ヴェストヴェルクとキウィタス【世界文化遺産】
登録年:2014年
所在地:ヘクスター (Höxter) / ノルトライン=ヴェストファーレン州
住所:Corvey, 37671 Höxter »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Karolingisches Westwerk und Civitas Corvey
英語表記:Carolingian Westwork and Civitas Corvey
ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街
ハンブルクの倉庫街とチリハウスを含む商館街【世界文化遺産】
登録年:2015年
所在地:ハンブルク (Hamburg)
住所:Fischertwiete 2A, 20095 Hamburg »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Speicherstadt und Kontorhausviertel mit Chilehaus
英語表記:Speicherstadt and Kontorhaus District with Chilehaus
ル・コルビュジエの建築作品-近代建築運動への顕著な貢献-
近代建築三大巨匠のひとりル・コルビュジエの建築作品のうち傑作として選ばれた建築作品をフランスを中心に7か国、合計17件の建築物が世界遺産として登録。
そのうち日本の国立西洋美術館もル・コルビュジエの世界遺産の建築群のうちの1つとして登録されています。
ドイツからはシュトゥットガルトにある邸宅「ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅(独:Weißenhofsiedlung)」がリスト入り。
ル・コルビュジエの建築作品:ヴァイセンホフ・ジードルングの住宅【世界文化遺産】
登録年:2016年
所在地:シュトゥットガルト (Stuttgart) / バーデン=ヴュルテンベルク州
住所:Rathenaustraße 1, 70191 Stuttgart »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Das architektonische Werk von Le Corbusier – ein herausragender Beitrag zur Moderne
英語表記:The Architectural Work of Le Corbusier, an Outstanding Contribution to the Modern Movement
シュヴァーベンジュラの洞窟群と氷河期芸術シュヴァーベンジュラ山脈
シュヴァーベンジュラの洞窟群と氷河期芸術シュヴァーベンジュラ山脈【世界文化遺産】
登録年:2017年
所在地:ウルム (Kassel) 近郊、AchtalとLonetal / バーデン=ヴュルテンベルク州
ドイツ語表記:Höhlen und Eiszeitkunst der Schwäbischen Alb
英語表記: Caves and Ice Age Art in the Swabian Jura
ナウムブルク大聖堂
ナウムブルク大聖堂【世界文化遺産】
登録年:2018年
所在地:ナウムブルク (Naumburg) / ザクセン=アンハルト州
住所:Domplatz 16, 06618 Naumburg (Saale) »Google Mapで位置を確認
ドイツ語表記:Naumburger Dom
英語表記:Naumburg Cathedral
ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群
ヘーゼビューとダーネヴィルケの境界遺跡群【世界文化遺産】
登録年:2018年
所在地:ダンネヴェルク (Dannewerk) / シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州
ドイツ語表記:Archäologischer Grenzkomplex Haithabu und Danewerk
英語表記:Archaeological Border complex of Hedeby and the Danevirke
エルツ山地 (クルスナホリ) の鉱業地域
エルツ山地 (クルスナホリ) の鉱業地域【世界文化遺産】
登録年:2019年
所在地:エルツ山地 (Erzgebirge) / ザクセン州
ドイツ語表記:Montanregion Erzgebirge/Krušnohoří
英語表記:Erzgebirge/Krušnohoří Mining Region
アウクスブルクの水管理システム
アウクスブルクの水管理システム【世界文化遺産】
登録年:2019年
所在地:アウクスブルク (Augusburg) / バイエルン州
ドイツ語表記:Das Augsburger Wassermanagement-System
英語表記:Water Management System of Augsburg
ローマ帝国の国境線・ドナウのリーメス
ローマ帝国の国境線・ドナウのリーメス【世界文化遺産】
登録年:2021年
所在地:ドイツを含むヨーロッパの8ヵ国(オーストリア、スロバキア、ハンガリー、クロアチア、セルビア、ブルガリア、ルーマニア)ドイツはバイエルン州
ドイツ語表記:Frontiers of the Roman Empire – The Danube Limes (Western Segment)
英語表記:Grenzen des Römischen Reiches (Donaulimes westliches Segment)
ヨーロッパの大温泉保養都市群
ヨーロッパの大温泉保養都市群【世界文化遺産】
登録年:2021年
所在地:ドイツを含むヨーロッパの7ヵ国(イギリス、イタリア、オーストリア、チェコ、フランス、ベルギー)ドイツはバーデン・バーデン、バート・キッシンゲン、バート・エムスの3箇所
ドイツ語表記:Bedeutende Kurstädte Europas
英語表記:The Great Spa Towns of Europe
ダルムシュタット・マチルダの丘
ダルムシュタット・マチルダの丘【世界文化遺産】
登録年:2021年
所在地:ダルムシュタット (Darmstadt) / ヘッセン州
ドイツ語表記:Mathildenhöhe Darmstadt
英語表記:Mathildenhöhe Darmstadt
シュパイヤー、ヴォルムス、マインツのユダヤ人共同体遺跡群
シュパイヤー、ヴォルムス、マインツのユダヤ人共同体遺跡群【世界文化遺産】
登録年:2021年
所在地:シュパイヤー (Augusburg)、ヴォルムス(Worms)、マインツ(Mainz) / ラインラント=プファルツ州
ドイツ語表記:SchUM-Stätten Speyer, Worms und Mainz
英語表記:ShUM Sites of Speyer, Worms and Mainz
ローマ帝国の国境線:ゲルマニア・インフェリオルのリーメス
ローマ帝国の国境線:ゲルマニア・インフェリオルのリーメス【世界文化遺産】
登録年:2021年
所在地:オランダの北海エリアからラインラント=プファルツ州まで約400km
ドイツ語表記:Grenzen des Römischen Reiches
英語表記:Frontiers of the Roman Empire
エアフルトの中世ユダヤ人関連遺跡
エアフルトの中世ユダヤ人関連遺跡
登録年:2023年
所在地:エアフルト (Erfurt) / テューリンゲン州
ドイツ語表記:Jüdisch-Mittelalterliches Erbe in Erfurt
英語表記:Jewish-Medieval Heritage of Erfurt
【2024年最新】ドイツの世界遺産リスト完全版!全52箇所を在住者が一挙紹介 さいごに
ドイツの世界遺産はかなりの数なので、全制覇した!という人はなかなかいないのではないでしょうか?
かくいう筆者も、現在チェックしてみたところ19箇所行ったことがありました。
もっとたくさん行っていた気がしましたが、全然ですね!まだまだ全制覇まで道のりがあります。
ドイツに住んでいる限りできれば全部見てみたいなと思っています。
当ブログでは他にもドイツやフランクフルトに関して記事を発信中なので、ぜひ他の記事も覗いていってください。