こんにちは。ドイツ在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
2020年現在も猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2、Covid-19)に関して、当ブログでは2月半ば頃から筆者が住むドイツでの新型コロナの現地ニュース、感染者数や状況についての情報や、ヨーロッパ主要国のコロナウイルス感染者の推移についてなど現地から最新情報を発信し続けています。
今回は、現在ドイツ政府が利用を推奨している新型コロナ追跡アプリについて。
筆者も早速ダウンロードしてみましたが、まだまだ未開拓ということもあり調べつつ読者の方にも分かる限りの情報をまとめてシェアしていこうと思いました。
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- ドイツの新型コロナ警告アプリ【Corona-Warn-App】とは?目的や使い方を紹介
- コロナ追跡アプリの種類:ドイツでは【データ分散型】を利用
- 『Corona-Warn-App』の使い方は?アプリ上で操作する必要はある?
- コロナ警告アプリ『Corona-Warn-App』どう機能する?流れを紹介
- ドイツでのコロナ追跡アプリについての反応は?ドイツ人や在住者は使っている?
- ドイツのコロナ追跡アプリ、ドイツでの課題・問題点
- 『Corona-Warn-App』についてもっと詳しく知るには
- ドイツのコロナ警告アプリ『Corona-Warn-App』をダウンロードしてみる
- ドイツの新型コロナ警告アプリ【Corona-Warn-App】とは?目的や使い方など紹介 さいごに
ドイツの新型コロナ警告アプリ【Corona-Warn-App】とは?目的や使い方を紹介
ドイツでは、6月16日より新型コロナ接触確認アプリ『Corona-Warn-App』のダウンロードが可能になりました。
Corona-Warn-Appを簡単に説明してしまえば、ダウンロードして持っておけば自動的に機能するアプリで、近距離にコロナウイルス陽性者がいた場合知らせてくれるアプリです。
ドイツのコロナ追跡アプリについては開発中紆余曲折(下記項目参照)がありましたが、AppleとGoogleが共同で開発。
アプリケーション・プログラミング・インターフェース(API)、ブルートゥース(Bluetooth /無線通信)を利用しています。
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・ドイツのコロナ追跡アプリ、「Corona-Warn-App」は、新型コロナウイルスに感染した人間との接触があるかどうかを測定するアプリ。濃厚接触者がコロナ陽性者と判明すればコロナアプリが素早く通知し、感染者の迅速な隔離や感染の連鎖を断ち切る事が目的。
・コロナ追跡アプリのダウンロード、利用はドイツでは義務ではなく、完全に個人の任意。そのため現時点でドイツ国民全てがこのアプリを持っているわけではない。ただしコロナアプリのダウンロード数やユーザー数は増加中。
・最小限のデータ、最大限のデータ保護。ドイツのコロナ警告アプリはユーザーが誰かを把握する機能はなく、個人情報に関してデリケートに扱っている。
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コロナ追跡アプリの種類:ドイツでは【データ分散型】を利用
ドイツでは『接触追跡アプリ』は、外出制限の規制緩和や経済活動の再開において重要な役割を果たすと見られています。
ただし、ドイツを始め欧州各国では開発にあたり意見が分かれてなかなか足並み揃えてのリリースとはなりませんでした。
当初、ドイツでは独占禁止法や個人情報保護の観点から、GAFA(ガーファ) への対決姿勢を見せ、導入には消極的。
GAFA(ガーファ)とは
Google / Apple / Facebook / Amazonの4大企業の頭文字から取ったIT用語。
上記の巨大テクノロジー企業4社は、世界中から膨大なデータを集め、個人情報などをビッグデータとして活用し独占的に力を持っている。
扱うのが個人データのため、他社より優位に立ちやすく、個人情報保護や著作権保護、独占禁止法上の懸念があると批判されている。
もともと、ドイツは政府のサーバーに感染者のデータを集める、所謂『中央集中型』コロナ追跡アプリの開発を目指していました。
世界のモバイルOSのほぼ全てのシェアを持つAppleとGoogleが共同で開発したAPIは、『データ分散型』のアプリになります。
『中央集中型コロナ追跡アプリ』の場合、政府のサーバーで管理をすることによって感染状況の効率的な把握ができるものの、感染者と接触者のIDを同時に管理するのでこのスタイルもプライバシーに関して懸念がありました。
欧州各国でも中央集中型アプリにするかデータ分散型アプリにするか意見が分かれ、例えばイギリスは独自の中央集中型アプリの開発を目指していました。
そして最近になって、イギリスも中央集権型からデータ分散型へ舵を取ったと報道されています。
ドイツ政府はAppleとGoogleのプライバシー保護を再評価した結果、迅速に方針転換。
AppleとGoogleが共同開発したAPIを利用することを最終的に決定し、コロナ追跡アプリをリリースとなりました。
ヨーロッパではドイツ以外には現在イタリア、ポーランド、ラトビアなどがデータ分散型アプリを既に取り入れています。
今後、EUでは域内でそのまま各国のアプリが使えるように、加盟国同士でデータ交換できるように基準を整えていく予定です。
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『Corona-Warn-App』の使い方は?アプリ上で操作する必要はある?
アプリを触ってみれば分かりますが、シンプルな作りで具体的にアプリ上で何かをする機能もありません。
コロナ接触確認アプリを開くと、このような画面があります。
ユーザーがこれまでコロナ陽性者と接触したかどうかの状態が示されています。
画面の緑の表示は、現時点ではコロナ陽性者と接触なしと言う意味です。
簡単に言えば、コロナ追跡アプリを開いて緑画面が見えれば大丈夫。
#コロナ警告アプリ は基本的にダウンロードして持っているだけでOKのようです。
ドイツ人の仕事仲間に、アプリダウンロードした?と聞かれ、したけど何したら良いのか分からないと言ったら「画面が緑かどうかだけ気にすれば良いよ」と。
情報は24時間ごとに更新、今のところ緑です。#ドイツ生情報 https://t.co/M9OeKzYw7j pic.twitter.com/y4uKjiZXFj
— ユウコフランクフルト?? (@yukofrankfurt) June 22, 2020
ちなみに、上記の画面は筆者のコロナ追跡アプリの6月22日現在のスクリーンショットです。
まだアプリをダウンロードしてから接触者には遭遇していないようです。
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コロナ警告アプリ『Corona-Warn-App』どう機能する?流れを紹介
・Corona-Warn-Appを持つユーザーが同士が遭遇すると、自動的にランダムに暗号化されたコードが交換されます。
・暗号コードは、コロナ追跡アプリユーザー同士がどのくらいの時間近くにいたか、ユーザー同士がどのくらい距離を取っていたかなどを伝えるもの。互いの名前や場所が出る事はありません。
・ユーザー同士が暗号コードを交換した事に気づく事はなく、アプリユーザーの身元は機密扱いのまま。
・交換されたコードは14日後に自動的に消去されます。
・ユーザーが感染したことが分かった場合、匿名のまま自分のランダムコードを自身を含むすべてのユーザーに提供することが可能に。
・アプリは、コロナ感染者と交換したコードを見つけ次第、ユーザーにその感染者と接触したことを通知。感染に関しての具体的な対処策も提供されます。
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ドイツでのコロナ追跡アプリについての反応は?ドイツ人や在住者は使っている?
ドイツの連邦保健省に属する研究所、ロベルト・コッホ(RKI)によると、コロナ追跡アプリ開始から24時間以内で650万ものダウンロード。
3日目で960万以上、1週間程度たった現在(6月22日)のダウンロード数は1100万人を突破したとあります。
Infos zur Corona-Warn-App auf https://t.co/kzFkOwYY5m
Hier der aktuelle Stand der Download-Zahlen: pic.twitter.com/pHsoUsanQd
— Robert Koch-Institut (@rki_de) June 22, 2020
ドイツの人口8302万人中、13%以上の人がアプリを使おうとしています。
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ただし、コロナ追跡アプリをダウンロードするかしないか、ドイツ国民の世論調査では半々の意見のようです。
むしろダウンロードする人の方がしない予定の人より少ない割合と報道されています。
独公共テレビZDFの世論調査によると、追跡アプリをダウンロードすると答えた人は42%にとどまる一方、ダウンロードしないとの回答は46%に上った。
ちなみに、筆者自身はアプリ開始日にダウンロードしています。
また、筆者の周囲のドイツ人たちにアプリをダウンロードしたか聞くと『アプリを持っている』という回答の人ばかりです。
こういったアプリはアプリを持っている人が周りにいないと意味をなさないので、全員に行き渡らせるのはどうなるか不確かですが、うまく活用していければと希望を持っています。
ドイツのコロナ追跡アプリ、ドイツでの課題・問題点
先ほど書いたように、ドイツ国民全員がコロナ追跡アプリを持たないといけないという法的拘束はなく、各自任意で持つアプリです。
そのためアプリを持つ人持たない人が両方存在するので、仮にコロナ追跡アプリを持っていないけど陽性の人が至近距離にいても気づけません。
また、Bluetoothが常時起動している状態でないと正確に分からない点、ユーザーが陽性になった場合、「陽性」と陽性者自らがアプリに入力する必要があり、それを果たしてちゃんと実行するのかという点(コロナになったらそれどころではないですよね)も懸念されているポイントです。
筆者も筆者の周りのドイツ人も、話を聞くと『一応、コロナ追跡アプリは持っている』というスタンス。
陽性になった人が自分で通知する以外に、例えば医療機関が代行するようなシステムがあった方が陽性者の把握や正確性は出るのでは、と思っています。
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『Corona-Warn-App』についてもっと詳しく知るには
ドイツ連邦政府が提供しているサイトにドイツのコロナ追跡アプリについてドイツ語・英語で情報が色々と載っているので、確認する事をおすすめします。
ロベルト・コッホ(RKI)のサイトには、これまでコロナ追跡アプリがドイツでのダウンロード数の統計を取っているようです。
ダウンロードするか考え中の方はこちらのリンクも参考にどうぞ。
ロベルト・コッホ(RKI)のコロナ追跡アプリについてのページ(ドイツ語)
また、在ドイツ日本国大使館のコロナ関連ページ内でもコロナ追跡アプリに関して詳細がありますので、合わせて読んでおきましょう。
ドイツのコロナ警告アプリ『Corona-Warn-App』をダウンロードしてみる
ダウンロード・利用にあたり、連邦政府サイトや各アプリストア上での説明等をよく確認下さい。
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ドイツの新型コロナ警告アプリ【Corona-Warn-App】とは?目的や使い方など紹介 さいごに
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
新型コロナウイルスに関して、ドイツ在住者の視点から書いた記事や役立つ最新情報を載せていますのでよかったら合わせて参考にしてみてください。