Hallo!ドイツ在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
コロナが収束するまで、当分日本へ帰国するつもりはなかったのですが、どうしても日本に帰らなければいけない理由ができ、コロナ禍の中ドイツから日本に帰国しました。
いつもの日本での入国とは全くちがった今回の入国。
今回は、フランクフルトからアムステルダム経由で関西空港に到着した筆者が、関西空港でどのような流れで入国手続きを進めたかを紹介します。
個人的な体験談ですが、同じ立場の人にとって参考になれば幸いです。
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【コロナ禍の帰国2021年版】関西空港での日本入国の体験談をドイツ在住者が紹介
今回の日本帰国は、フライトに乗る1ヶ月前に決めてあわただしく準備をしました。
ただでさえ日本への一時帰国は忙しいものですが、今回はさらにコロナで普段とは全く違った流れとなりました。
出国前のコロナ検査で陰性証明を取った時の様子や、ドイツ・フランクフルトからアムステルダム経由で関西空港に到着するフライトでの様子は別の記事でも紹介しているので興味のある方は参考にどうぞ。
【海外在住者のコロナ禍の帰国 参考記事】
»【ドイツ】フランクフルトでコロナ抗原検査を受けてきた様子を紹介
»ドイツ・フランクフルトでコロナPCR検査を受け陰性証明を貰った体験談【コロナ禍の一時帰国】
»【コロナ禍の帰国】フランクフルト→アムステルダム→関空のKLMフライト体験談
今回の記事は日本へ帰るときに自分の日記的な記録としてメモをしていた内容から書いています。そのため、より私的な表現だったり個人的な感想も入っています。
なお、筆者が帰国したのは今より少し前の時期で、具体的には2021年3月終わり頃です。
なので、最近の事情と少し違うところもあるかもしれません。最新情報は各自で再確認しつつ、今回の記事は個人の体験談として参考程度に読んでいただければと思います。
関西空港に到着、機内で待機→空港内を移動
【9:09頃 関西空港着陸】
予定より早くKLMの飛行機は関空に着陸!
このフライトはまあまあストレスだったので、無事についてほっと一息。
シートベルトサインが消えた瞬間、みんなすかさず立ちあがる笑
「そのまま座って待機してください」とCAさんたちに言われ、皆座り直す。
空港の検疫スタッフと思われる人が機内に登場。
陰性証明書があるかを乗客に声かけ。スタッフはマスクのみで防護服はなし。
1人1人にチエックするというよりは通路をさっと歩きながら声かけのみ。
別の記事でも書いた、質問票Webについても言っていました。
自分のスマホがない人は、専用のスマホが与えられるかなんかで完了させるらしい。
(今ではスマホは有料で借りないといけないはずですが、当時は少し状況が違ったようです)
機内での軽い確認・説明の後、乗客は降機して関空内を移動。
途中、電車型のシャトルに乗ります。
ちなみにシャトルの進行方向前にいると、シャトルを降りた時に入国手続きの会場方向により近く(先頭)なります。
結局早く行っても遅く行っても最後は同じ場所で待つんですが、さっさと検疫の手続きを済ませたい人は参考までに。
このあと唾液検査がありますが、唾液を溜めにくい人はシャトルに乗っている時に唾液を溜め始めると良いかも。
日本入国時にあると便利なもの
私自身の体験から、日本での検疫で以下のものを持ってきていると便利と感じました。
ない場合はないでどうにかなりますが、参考までに紹介します。
・ペン数本:機内でもそうですが、書類を渡されて記入する場面がある時に便利です。自分のペンがあると感染などの心配もありません
・紙類をまとめられるクリップやファイルなど:記事でも紹介しますが、空港に着いてから大量の紙をもらいます笑 だんだんわけがわからなくなったり、紙が多すぎて落としたり(私のように)するので、ファイルやクリップなどあると便利。
・水やスナックなど:空港では数時間色々と動き続けるので、疲れてしまいます。機内で水をもらったら1本だけ余裕に置いておいたり、飴やスナックバーなどあると元気がでるのでおすすめです。
・歩きやすい靴:フライトでは楽な格好が一番ですが、飛行機を降りたらオシャレモードになる人もいますよね?私はちがうけど 空港ではかなり歩き回るので、今回は楽さを重視しましょう。履きなれたスニーカーが1番です。
日本へ出国する前に必要なものリストはこちらの記事でも詳しく紹介していますので、あわせてぜひ参考に。
日本入国時に渡される書類リスト
日本での入国審査で、以下の書類がありました。
書類は、読んで持っておくだけのものと、記入する必要があるものがあります。
現在と最新情報が変わっている場合もあるので、参考程度にみてください。
1)厚生労働省・検疫所のアプリの案内 6ページほど
2)入国される皆さまへのご協力のお願い(14日間自主隔離のお願い)
3)出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて(検疫法第12条の規定に基づく質問):記入あり
4)チェックリスト(メールの真正性の確認、アプリの使用可否確認など):係員が記入し渡される
5)厚生労働省法務大臣宛の誓約書(個人):記入あり。4と一緒に係員の前で手続き
6)検疫所から入国される皆さまへ(厚生労働省・検疫所からの書類):飛行機でもらって記入したもの。これに唾液サンプル容器の番号のシールが貼ってある
7)待機施設入所前の確認事項:食事のアレルギーの有無など確認。
8)関西空港検疫所の紙『待機期間は明日より3日間』、入所時のルール
7)と8)は、変異株流行地域から入国する場合の指定隔離場所での隔離がある場合。最後にもらいました。
関西空港での検疫の流れ
体験した人なら分かると思いますが、空港では色んな場所に「チェックポイント」的なスポットがあり、感覚でいうと運動会の障害物競走やスタンプラリーを思い出しました笑
当時はざっと以下のような流れで検疫がありました。
1:検疫受付、唾液採取キットを受け取る
2:コロナ検査の唾液採取
3:コロナ陰性証明チェック
4:アプリの確認と宣誓書のチェック
5:自己隔離期間に連絡が取れるかの予行演習
6:質問票WebのQRコード確認
7:コロナ変異株流行地域の人にストラップが渡される
8:コロナ検査結果をみんなで待つ
9:コロナ検査で陰性だった人の発表
それぞれ、時系列で詳しく紹介していきます。
検疫受付、唾液採取キットを受け取る
【9:30頃】
シャトルを降りたら、まず受付でパスポートと機内にいた時にもらった書類を見せる(上記の6番、「検疫所から入国される皆さまへ」)。
その時に唾液採取の容器と漏斗をもらう。
唾液採取の容器に番号が振ってあり「検疫所から入国される皆さまへ」の紙にも唾液採取の番号シールが貼られる。
コロナ検査の発表はこの番号で呼ばれるので、与えられた番号を覚えつつ、この書類は最後まで無くさないように。
コロナ検査の唾液採取
その後、個別ブースに向かい、もらった唾液採取キットを使って唾液採取。
唾液の容器の蓋を取り、漏斗をさしてひたすら唾液を入れる。噂には聞いていたけど、確かに大変・・・笑
あのレモンと梅干しの写真にもご対面。
上でも書きましたが、移動シャトルを降りてまず唾液採取なので、シャトルにいる間ぐらいから唾液を溜めると早いかも。
我先にと唾液を急いで溜めていく感覚。
この時点で、なんか運動会みたい・・笑 と思ってしまいました。
次から次に競技に参加、早くゴールについたら勝ち、みたいなw
コロナ検査の陰性証明チェック
唾液採取が完了したら、長い廊下を歩いて陰性証明書を見せるスポットへ。
ここでいう「陰性証明書」は、出発した国で受けたコロナ検査の結果ですね。
(筆者も、このコロナ検査の陰性証明書を出すのに失敗しかけて一苦労しました…)
機内で記入した検疫所の紙もこのタイミングで見せる。
誓約書があるか聞かれて、手元になかったので新たに誓約書をもらいました。
その場で一部記入しないといけないから、自分のペンがあると良いです。
なかったら借りられるけど、ペンがあった方が感染の心配が減るので楽です。
アプリの確認と宣誓書のチェック
その後また移動して、次の受付ではアプリがインストールされているかの確認。
3月下旬当時はCocoa、Ossma、Skype、iPhoneの位置情報確認などでしたが現在は入れるべきアプリが少し変わっています。
スタッフの前で入れるべきアプリが入っているか聞かれ、実際にスマホに入っているアプリを見せたりして入っていることを確認しました。
誓約書を事前に記入してあれば見せ、必要であればその場で記入。
自己隔離期間に連絡が取れるかの予行演習
日本入国後14日間の待機期間中、確実に入国者本人と連絡が取れるかどうかを実際に確認します。
ビデオコールやメールで連絡取れるかをその場でやり取りしてチェックします。
このチェックのために、長い列ができてここで結構な時間、待ちました。
空港の長い椅子に間隔を空けて座りつつ、前の人が移動したら座りながらその人がいたところへ移動するスタイル。
はっきり言って、ここで変異株保持者がいたらアウトな状態でした。
なぜかというと、前の人がさっきまでいたあたりの席に自分が座っていくからです。
質問票WebのQRコード確認
連絡先のチェック完了後、質問票Webで取得したQRコードあるか聞かれて更に進む。
この辺りで、それぞれの「チェックポイント」で渡された書類が大量になってきてわけわからなくなっていますw
疲れも出てきていて、あれ出してくださいって言われても瞬時にどの書類のことかよくわからない状態になっていたので、持っている書類を全部渡して向こうに見るべき紙を見てもらうスタイルに・・笑
(関西空港職員のみなさん、ご迷惑おかけしました・・・)
質問票WebのQRコードをスキャンしてさらに進んでいきます。
コロナ変異株流行地域の人はストラップを渡され区別される
当時はドイツからだと変異株流行地域からの入国となっていました。
3日間政府指定の隔離施設にいきます。
そのためドイツからだった私は「隔離組」として区別できるようにするためなのか、番号付きのストラップを渡されました。
ちなみにストラップは緑色で、コロナ検査時に渡された唾液採取の番号とは違う番号でした。
みんな同じ緑のものを渡されていましたが、日によって色がちがうみたいです。
ストラップを手に撒いておこうと思ったら、首から下げるように言われました。
きっと消毒されているはず・・・ですが、なんとなく首につけるのは少し抵抗が。
ここで、書類 7)待機施設入所前の確認事項 と8)関西空港検疫所の紙をもらいました。
コロナ検査結果をみんなで待つ
【10:40頃】
「関空検疫運動会」もそろそろ終盤、チェックポイントがここで全て終わり、コロナの検査結果が発表されるまで待機。
数えてみたら、ここまで来るのにだいたいチェックポイント7箇所ぐらいまわっていました。
シャトルを降りてから、すでに1時間以上経過していました。
ここで、今回のフライトにいた人全員が集まる感じです。もしかしたら他のフライトから来た人もいたかもしれません。
タイミング的に、この時間帯に着いたフライトの人がみんな集められている感じでしょうか。
検査を受けた人全員揃うまで待っている間に、渡された7の書類(待機施設入所前の確認事項)に記入。
ここまでの過程で、早く終わった人も遅く終わった人もみんな合流できるぐらいかなり長い待ち時間があります。
【12:00近く】
ここで待ち出してから1時間以上経過。
フライト自体がまあまあストレスできつかったのと諸々の障害物競走・スタンプラリー的な作業で予想通り体力的にやっぱりきつい。
フライト着陸からだいたいここまで3時間ぐらいは軽くかかっています。
この辺りぐらいから、だんだん感じる空腹感・・・笑
ここで、検査結果を表示させるためのスクリーン的なものが出てきたので、そろそろなんらかの動きがあるかな、と思っていました。
コロナ検査で陰性だった人の発表
【12:00過ぎ】
コロナ検査の結果がそろったようです。
スタッフ「今から番号で呼びますので、呼ばれた方はこっちの廊下から進んでいってください」
ついに陰性の人の発表です!
陰性の場合は、コロナ検査時に書類に貼られたシールの番号で呼ばれる仕組みです。
一通り番号を読み上げた後、一旦停止。
ここで、私の番号が呼ばれなかったので、もしや私は陽性・・・?と不安になりました。
呼ばれた人は書類を持って颯爽と退場していきます。
色付きのストラップをつけている人も出て行きました。
どうしよう・・大丈夫かな・・と思っていたら、また番号が読み上げられ始めます。
そこで私の番号もありました!ホッ。
ていうか、あのスクリーンは一体?画面に番号を表示させるのかと思っていたんですが、今回は出ないパターンなのでしょうか。笑
3)出国前検査の受検及び入国に当たって必要なアプリのインストールについて
5)厚生労働省法務大臣宛の誓約書(個人)
6)検疫所から入国される皆さまへ(厚生労働省・検疫所からの書類)
7)待機施設入所前の確認事項
の書類だけ持って、入国審査へ。
入国審査、税関
ここで、赤い紙をもらいました。
赤紙・・笑 陰性の意味?変異株流行地域から来た人のマーク?
パスポート読み取り機の方へここで誘導されます。
顔認証確認して終わりですが、一時帰国などで入国のスタンプが欲しい人はここへ誘導されても通らないでスタンプを押してもらって入国する所へ行きましょう。
私もスタンプをもらいたかったのですが、疲れていて何も考えられなくなっていたので、そのまま機械で通ってしまいました。笑
預け荷物を受け取り、税関を抜ければやっと一旦諸々の手続きが完了ということになります。
疲れた・・
コロナ検査結果の発表ですが、上記のように私の場合は画面に番号で表示でなく人がそれぞれ陰性の番号を呼んだだけでした。
もしかしたら、人があまり多くない場合は画面で見せないで呼ばれるのかもしれません。(想像ですが)
ただ、「陰性の番号の人を発表します」とは言われず、「今から番号を呼ぶので呼ばれた方は通路を進んでください」的に言われました。
なので、万が一陽性でも周囲に知られにくいのかな、とは思いました。
空港から隔離場所へシャトルバスで移動
検疫エリアの外に出ると、すぐ外にスタッフがいてストラップをチェックしています。
ストラップ組(強制隔離の対象者)かどうかチェックされ、出口のすぐ近くに並ばせていきます。
待機場所へ移動する予定の人たちがある程度揃うまで、またここでしばらく待つことになります。
人がそろったら、関空の外へ出てみんなで歩いてバスまで移動。
この時は3月下旬で天気は晴れ。
超久しぶりの日本の春の陽射しを感じて少しテンションが上がりました笑
バスに乗るタイミングで、それまで首につけていたストラップを回収。
この時、このバスに13人ほど乗り込んでいたようです(スタッフが内線で言っていた)
おそらくこの後のバスにもまた他のグループが乗り込む感じで、何往復かして隔離場所に待機者が増えていく感じでした。
【12:52 バス出発】
多分他にも人がいるけど時間がかかっているようで、このまま13人乗っているまま出発。
関空検疫所の人がここでルール説明。
ホテルのエレベーターに乗って出たあたりでランチを受け取り、部屋に入ります。
用事はスタッフに直接聞くより、書類に記載されている電話番号に電話して欲しいとの事。
隔離場所は噂で聞いていた、日航ホテルでした。
関空近くの隔離場所に到着
【13:00 日航ホテルに到着】
飛行機の着陸から、待機場所のホテルにたどり着くまで実に4時間経過していました。
やっとここでホテルの部屋にて落ち着くことができます。長かった・・・
『チェックイン』とは言え、既に記入させられていた入所用の書類を渡すだけ。
渡されたジップロックの中に体温計や必要書類等が入っています。
エレベーターで部屋のあるフロアまで行って、出た所においてあるお弁当を受け取ってそれぞれの部屋へ行きます。
日本らしく、空港でもそうでしたが常にあちこちにスタッフがいるので案内してくれます。
この感覚。案内がいろいろあって丁寧な日本らしい光景だなぁ、と思ってしまいました。
ちなみに、エレベーターまでの長い廊下を歩いているときに、一般の方(イベントか何かで使っていた?)のグループを目撃。
ただし私たちが部屋まで移動する通路と、彼らが歩いている通路ははっきり分かれてはいました。
それでも、あの人たちはここのホテルが変異株流行国からの帰国者の隔離施設として使われている事は知っているのかな・・?と思いました。
そんなこんなで、ようやくホテルの部屋に到着。
部屋に入る寸前、スタッフに「はい、ここからお部屋にて待機していただきます。今からもう外へは出れません。よろしくお願いいたします」と言われます。
いよいよ隔離(0日目)がスタートですが、とりあえずは入国時の検査では無事陰性と分かり、日本に問題なく入国できて本当にホッとしました。
【コロナ禍の帰国】関西空港での日本入国の体験談を紹介 さいごに
今回の記事では、ドイツ在住者の筆者が経由便を利用し関西空港に到着した時の日本での検疫の流れ、入国の様子などを紹介しました。
今後なんらかの事情で日本に一時帰国する方や、本帰国を控えているという方の参考になりますように。
当ブログでは他にも色々と記事を書いているのでぜひチェックしてみてください。
【海外在住者のコロナ禍の帰国 参考記事】
»関空→パリ→フランクフルトの長時間フライトをエールフランスで体験【コロナ禍の海外渡航】
»2022年関西空港での日本入国・検疫の体験談を海外在住者が紹介【コロナ禍の帰国】
»木下PCRで日本からヨーロッパ入国は可能?ドイツ在住者の体験談【コロナ禍の海外渡航】
»帰国して気づいた!【32選】日本の良いところ・改めて驚いた事を海外在住者が紹介
»【ドイツ】フランクフルトでコロナ抗原検査を受けてきた様子を紹介
»ドイツ・フランクフルトでコロナPCR検査を受け陰性証明を貰った体験談【コロナ禍の一時帰国】
»【決定版】日本帰国前にするべき事リスト、準備するべき書類やアプリ徹底紹介【コロナ禍の一時帰国】