海外でも銀杏を食べよう!イチョウの木から銀杏を収穫して食べたドイツ在住者の話【海外在住者必見】

海外でも銀杏を食べよう!イチョウの木から銀杏を収穫して食べたドイツ在住者の話【海外在住者必見】

Hallo! 常に食欲旺盛なドイツ在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。

いきなりですが、海外にいると秋冬の味覚・銀杏食べたくなることありませんか?

今回の記事では、海外でもイチョウの木があれば美味しく銀杏が食べられるよ、と熱く語ってみたいと思います。

銀杏が恋しい海外在住者にとってはもしかしたら必見な情報かも(!?)

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海外でも銀杏を食べよう!イチョウの木から銀杏を収穫して食べたドイツ在住者の話【海外在住者必見】

海外に住んでいると、日本食で色々と手に入らないものが出てきます。

そんなときは、一時帰国で爆買いしたり、日本にいる間に食べまくったり・・

でも、ここ最近はコロナやウクライナ情勢などで日本に簡単に帰れない人は多いと思います。

(筆者も残念ながら日本になかなか行けず、日本食の在庫もだんだんなくなってます・・)

秋も深まってくる時期ぐらいになると、思い出すんです。

大好物な銀杏の事を!

ドイツで拾った生の銀杏

何を隠そう筆者は銀杏が好きで、これまで銀杏を食べるのは日本に冬一時帰国するときでした。

殻を少し割って香ばしく炒った銀杏・・酒のつまみに最高 美味しいですよね!

当たり前なのですが、銀杏ってイチョウの木になっているじゃないですか。

時期が来ると道端に落ちてて臭い。

銀杏食べないドイツ人にとってはただ臭い迷惑な実かと思いますが、それがまさに銀杏。

日本に一時帰国予定がなかったある冬の日、銀杏に飢えていた私は思いつきました。

ドイツでもイチョウの木から銀杏採ればよくない…?

思い立ってすぐ、実行に移した次第です笑

結論からいうと、普通に美味しく食べられました!

というわけで、冬の日本にいないときは時々ドイツで銀杏拾いを楽しむという地味な趣味が追加。笑

今回の記事は、そんな筆者の住むドイツで銀杏拾いをして調理&楽しんだ様子をお届けします。

ちなみにこの話をアメリカに住む日本人の知人にしたところ、アメリカでもアジア系の人とかがイチョウの木から銀杏取って食べてる人いるよ〜、と言ってました。

ドイツに限らず海外に住んでいる人で銀杏食べたいという人、ぜひお近くのイチョウの木をチェックです!

海外でも銀杏を楽しもう!まずはイチョウの木を探す

gingko tree

早速、筆者がドイツでイチョウの木から生の銀杏を大量に捕獲した様子を写真付きで紹介していきますね。

銀杏の実がなって来る時期はドイツでは大体11月に入ったぐらいから。

その頃までに、住んでいる町のどこにイチョウの木があるか大体把握しておきます(1度体験すれば次回はきっと同じ場所で◎)

秋後半になってくると、綺麗な黄色に紅葉するのでイチョウの木自体を見つけるのはそこまで難しくはないはず。

イチョウの木って、実がなる木とそうでない木があるんですよね。

銀杏シーズンに入ってもイチョウの木に実がなっていないようなら別の木を探しましょう。

街路樹の場合は、あまり交通量の多くないところにある木が理想。

公園や森林などもチェックです!

あと、銀杏を採るとき、人目が多いとちょっとアレですよねw 私は全然気にしませんでしたが

銀杏を食べる習慣がない海外で銀杏を拾いまくっている図はやや挙動不審感が否めないので、早朝などあまり人がいないタイミングを狙うか、家族や友人など見守ってくれる人と一緒にぜひ!

銀杏拾いにおすすめの服装や道具

銀杏を収穫する時、汚れても良い服と靴は必須です。

落ちている銀杏踏んでしまったり、収穫している時に服についたりしても大丈夫な服装で。

そして、以下の道具は必須アイテムです。

・ゴム手袋などの防水タイプの手袋

・ビニール袋(数枚用意)やジップロック、もしくはタッパーなど

・ウェットティッシュやペーパータオルなど

生の銀杏はものすごーく臭いし、肌に刺激がある人もいる場合もある事を考えると素手で触らないほうが良いでしょう。

あと、収穫した銀杏を入れるビニール袋・ジップロックやタッパーなどの空気を通さないような容器を用意。

使い捨ての袋でなく容器の場合は臭くなっても良いようなもので。(洗った後匂いがついてもOKなもの)

移動する時自分の車や徒歩・自転車ならまだいいですが、電車など公共交通機関を使う時は周りに迷惑がかかりそうなので(笑)ぜひ袋は二重にして運べるようにしましょう。

気をつけていても、手が臭くなったりする場合もあるので銀杏拾いの後手をふけるようなものもあるとベスト。

ドイツでイチョウの木から生の銀杏を収穫

さて、筆者はこのように銀杏を採取しました!

まずは目星をつけた場所へ行き、イチョウの木をチェック。

ラッキーな場合は、こんな感じでワサワサっと実がなっているのを見つけることができます!

生の銀杏の実がたくさんイチョウの木になっている様子
銀杏大量の図!ワサワサっとなっています

あたり一面臭いんですが、銀杏好きにとっては嬉しくて興奮状態なので、気にならない笑

さすがにアジア人が1人で銀杏を嬉しそうに取っているさまは、ドイツのような銀杏が食べ物と認知されていないようなところだと若干怪しく見えると思うのでw 念のため相方に見守ってもらいつつ、ささっと収穫しました。

ドイツで生の銀杏の実を拾った時の様子

人通りがあったり時間をかけたくない場合は実ごとすばやく袋に放り込む感じで。

人がいない場合や匂いがきつくなっても大丈夫そうな場所であれば、新聞紙やビニール袋で上から軽く押さえつけて、ある程度実を外してから種の部分(ここが銀杏として食べるところ)だけを取るようにするのもおすすめ。

臭い果肉を屋外でなるべく外しておくと、後の処理が少し楽。

銀杏を無事収穫したら、ニオイもあるので一刻も早く自宅へ戻りましょう。

あ、ちなみに前回銀杏拾いをしていたらアジア系のおばちゃんが興味津々で眺めているのに気づきました笑

地面をちらっと見ていたようでしたが、その時いた場所にはあんまり銀杏落ちてなかったんですよねぇ。

銀杏拾いにぜひ参加してもらいたかった!

イチョウの起源は中国とも言われていて、日本以外のアジアの国々でも食用として食べられていますものね。

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生の銀杏の処理の方法

生の銀杏をドイツで拾ってきた様子
採りたての銀杏、大漁でした!

取ってきた銀杏はできればバルコニーなど屋外で作業するのがおすすめ。

家の中が臭くなりません。

銀杏の下ごしらえは色々な方法がありますが、筆者はこちらの方法で処理することが多いです。

1:取ってきた実を水を張ったボウルに入れる

2:水の中で1つ1つの実から中の種の部分を取り出す。

ドイツで生の銀杏を取ってきた様子
手袋をした手で作業しましょう。筆者はマッシャーでつぶしてみました。

実が残った水は臭いので、もし屋外で植物など育てているのであれば土の中に埋めるようにかけてしまうのもアリ。

3:種だけが集まったら、改めてシンクなどで臭い実の部分が種から取れるまで手早くしっかり洗う

4:ペーパーナプキンなどで種表面の水分を拭い、キッチンタオルやいらない紙などの上に種をのせてそのまま1、2日程度干す

取ってきた銀杏をタオルの上で乾かす様子

乾いたあとも、おそらく多少は臭いが残っている場合もありますが…

気になる人は、とにかくしっかり洗う、日光が出ている場所で干すなどしてみては。

あとは調理して食べるだけです!

銀杏の処理の仕方は他にも方法があるのでもう1つ紹介。

取ってきた実をそのまま土の中に埋めて置いておき果肉を自然に腐らせて、1〜2週間後に掘り起こすという方法。

この場合、臭さが弱まっているので上の方法のようにニオイに苦しむ作業をしなくてよいのが利点。

デメリットは時間がかかること。

筆者は採りたてをすぐさま食べたい!待てない人なので、断然上の方法ですが、量が多い場合は半分ぐらい土に埋めておくという手もありますね。

生の銀杏のおすすめの食べ方と注意点

筆者的には1番のおすすめは、生の銀杏をシンプルに炒って塩をかけて食べるスタイル。

取ってきた生の銀杏を塩で炒ったもの

冬に帰国すると、よく家でこうして食べて楽しんでいます(日本でも生の殻付きの銀杏を家族が調理します)

瓶などで軽く銀杏を叩いて中身を取り出し(取り出さずヒビをいれるだけでも)こんがりするまで炒って塩をかけていただきます。

採りたての銀杏は綺麗な緑色。

取ってきた生の銀杏を塩で炒ったもの

シンプルな味付けで十分に美味しいのです。

あとは定番の茶碗蒸し!

筆者の住むドイツでは、スーパーで生椎茸も手に入るようになったので椎茸を入れたりカニカマを入れたりして作りますが、そこに銀杏をいれると本格的な気分に。

三つ葉は簡単に手に入りませんが。

あとは居酒屋風に銀杏を串焼きっぽく爪楊枝などに刺して焼くのも楽しいですよね。

殻を取って薄皮を取ってから調理したいけどなかなか皮が取れにくい・・という場合は、お湯で少し茹でてみると皮が取りやすいかも。

ところで、銀杏好きな方はすでに知っているかとは思いますが、注意点を。

銀杏にはメチルピリドキシンという毒性があり、1度にたくさん食べるとビタミンB6欠乏症のような症状が出ることがあるので食べすぎには注意!

特に中毒が出やすい子供には与えないように。

大人だったら理想は5、6個程度。

多くても10個未満にしておきましょう(それでも自己責任で!)。

美味しいので酒を片手についついもうちょっと、となりますがくれぐれも気をつけて少しずつ楽しんで下さい!

銀杏の保存方法

殻に入っているのでそのまま室温に置いてても良いのかな、と思いますが鮮度は1週間ほどだそうです。

その後も食べられると思いますが、中の色が緑から黄色っぽくなっていきます。

できるだけ新鮮なうちに食べるか(上記で書いたように食べすぎ注意ですが)、冷凍して長期保存しましょう。

銀杏の保存方法は簡単。

皮を剥いた生の銀杏をジップロックなどに入れて冷凍するだけ!

皮付きでもOKですが、その場合は解凍して皮を割って調理という流れ。

冷凍したら半年ぐらいは持つので、冬が終わっても銀杏を楽しめますよ。

ヨーロッパで銀杏は食べない?海外で銀杏を食べる国は?

さて、ドイツで恋しかった銀杏を見つけ、無事美味しくありつけたのでめでたしめでたしなのですが、「日本以外の海外で銀杏はあまり食べない?」と疑問に感じた方がいたかも。

記事の内容からすでにご想像つくかと思いますが、欧米人には銀杏の実を食べる習慣はありません。

上の方で触れましたが、イチョウの起源は中国と言われています。

それもあってか、イチョウの木の実(種)・銀杏を食べる習慣がある国は日本以外の海外だと中国やシンガポールなどアジア圏のみだそう。

ですが!ドイツではイチョウの葉を有効活用しているんです。

イチョウの葉にはフラボノイドやギンコライドなどの成分が含まれ、抗酸化作用を持つとされていることからドイツで最初に医薬品として使われたとして知られています。

実際ドイツではイチョウ葉成分入りのお茶なども売っていたりするので、気になる人は試してみては◎

»イチョウ葉成分入りのお茶をドイツのAmazonでチェック

海外でも銀杏を食べよう!イチョウの木から銀杏を収穫して食べたドイツ在住者の話【海外在住者必見】さいごに

いかがでしたでしょうか。

海外在住でもイチョウに実がなってさえいれば、秋冬に銀杏を拾いをすれば食べることができます!

銀杏が恋しい方、ぜひトライしてみてください。

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