Hallo! 犬が大好き、ドイツ在住ブロガーのユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
今回の記事では、「犬大国」ドイツで飼われている犬たちにつけられた名前はどんなものがあるか、2021年の人気の犬の名前をランキング形式で一挙に紹介していこうと思います!
犬の人気の名前ランキングに加えて、それぞれの名前の由来も紹介しているのでぜひじっくり読んでみてください。
ドイツで人気の犬の名前ランキング!ペットの名前最新トレンドを在住者が紹介
ドイツと言えば、犬!というイメージを持つ方も多いのではないでしょうか。
警察犬で有名なジャーマンシェパードをはじめ、おなじみの犬たちはドイツ原産の犬も多く、ドイツの街を歩けばドイツ人オーナーと散歩を楽しむ犬がたくさん。
ドイツ旅行で電車に乗ったら犬が当たり前の顔して乗ってきたりするのを見かけた、という人もいるのではないでしょうか?
ドイツでは犬にとっても快適に過ごせる環境も整っていて、犬好きなドイツ人も実際多いです。
そんなドイツの犬たちは、どんな名前を付けられているか興味ないでしょうか?
ランキング形式で、2021年にオス犬とメス犬それぞれで名付けられた数が多い順に上から10位をそれぞれチェックしてみましょう!
ドイツで飼われている犬につけられた人気の名前リストの情報は、動物福祉関係の団体であるTASSO e.V.から協力を得て紹介しています。
飼っている動物を登録できるデータベース提供や、行方不明になったペットを探す活動、保護してくれる飼い主をマッチングしてくれるオンラインシェルターなどさまざまな活動をしている団体です。
TASSO e.V. の活動について気になる方は公式サイトをチェック!
当ブログではドイツ人の赤ちゃんに名付けられた人気の名前について紹介しましたので、ドイツでの名前について興味がある人は合わせてチェックしてみてください。
また、ドイツの猫につけられた人気の名前ランキングは別の記事でも紹介しているので、猫好きな方はこちらもぜひ。
【2021年版】ドイツで人気の犬の名前ランキングTOP10!
ドイツ語で「犬」は「Hund(フント、複数形はHunde)」といいます。
手足が短くてかわいいダックスフントはドイツ語のフントが使われていますね!ちなみにダックスフントはドイツ原産の犬種で、「ダックス」はアヒル?と思ってしまう人がいるかもしれませんが、アナグマという意味のドイツ語「Dachs」から来ています。
更に、ドイツでは男性名詞と女性名詞(他に中性名詞もあり)に異なる冠詞がつくので、厳密にはオスの犬はder Hund、メスの犬はdie Hündin、となります。
さて、今回の記事ではドイツで飼われているペットの犬にもっとも多く付けられた名前から順にトップ10位の名前を意味とともに詳しく紹介していきます。
いかにもペットに付けられる感じの名前から、犬だけでなく人間にも付けられる名前も入り混じっています。ちなみに日本でも付けられている名前もあります。
2021年・ドイツのオス犬【男の子】人気の名前ランキング1位〜10位
1位:Balu/Balou バルー
2021年度1位に輝いた人気の犬の名前は、Balu/Balou(バルー)。
なんと、「バルー」は、2015年からずーっと連続でドイツで1番人気の名前!
Baluはヒンディー語に由来する名前で、「熊」を意味します。
もともとはディズニーのアニメ映画にもなったジャングル・ブックに登場する熊のキャラクターのバルー(Baloo)から来ているそうで、ドイツ語版のスペルでBaluと書くそう。
小型犬を好む日本人に比べると、ドイツで見かけるペットの犬は中型〜大型犬が多いと感じますが、まさに「熊」っぽい犬もたくさん。
そのせいでしょうか?熊という意味のバルーがドイツでは不動の1番人気の犬の名前のようです。
2位:Milo/Mailo/Milow ミロ、マイロ、ミロー
2020年から引き続き2021年も2位の座に輝いたのは、Milo/Mailo/Milow(ミロ/マイロ/ミロー)。
Miloはスラブ語で「親愛なる、ゆかいな」という意味で、「愛する、最愛の、素敵な人」と取ることができます。
Miloもドイツ語読みならミロですが、英語読みだとマイロになったりします。
Miloはアメリカの男の子犬の名前としても人気。
ちなみに人間の男の子にも付けられている名前です。
3位:Charly/Charlie チャーリー
2020年の4位から2021年は3位にランクアップしたCharly/Charlie(チャーリー)。
Charlyという名前は、ドイツ語名のKarlから派生した名前とされています。
古高ドイツ語の「karlos」に由来し、「男」「人」や「自由」を意味しています。
「チャーリー」は、犬だけでなく猫にも人気の名前で、共にランクイン!
さらに、アメリカでは犬・猫ともにチャーリーは人気の名前(特にオス犬)です。
4位:Buddy バディ
「バディ」は英語のBuddyから来ている名前で、「友人」「仲間」「パートナー」といった意味を持ちます。
バディが犬の名前としてより人気になったのは、元アメリカ大統領のビル・クリントンが愛犬にバディと名付けたことや、ゴールデンレトリーバーが主役の映画、『エア・バディ』の影響があるとも言われています。
確かに、アメリカにいる犬も「バディ」という名前の男の子ワンちゃんが多いように感じます。
「エア・バディ」シリーズは今ではいろんなバージョンがあるんですね。
ゴールデンレトリーバー好きな方は観てみてはいかがでしょう。
5位:Bruno ブルーノ
「ブルーノ(Bruno)」という名前には、「茶色いもの」や「熊」という意味があります。
ドイツのオス犬に名付けられた人気の名前1位にある「バルー」も熊という意味がありますが、ブルーノも「熊」。
ドイツ人は熊に関係する名前を男の子の犬(そして猫)に付けるのが好きなのでしょうか?笑
響きが良く、タイムレスな名前で人気のようです。特に、茶色い毛色の犬に名づけるのにぴったりですね。
筆者個人的に「ブルーノ」は良い名前だなと思っています。
ちなみに人間でも「ブルーノ」君はいますよね。
6位:Rocky ロッキー
「ロッキー(Rocky)」はイタリア語名のロッコ(Rocco)の英語名。
Roccoは、古高ドイツ語では「とどろくもの」を意味しています。
ボクサーのロッキーなどにも使われていまが、英語の「rocky」は「岩のような」という意味で、強さを連想します。
男らしく強い犬といったイメージになりますね。
小型犬より中型〜大型犬愛用者が多いドイツなら、岩のような強いワンちゃんにつける機会が多いのかもしれません。
7位:Sammy サミー
サミー(Sammy)は、もともとヘブライ語のサミュエル(Samuel)から派生した名前で、Samuelは「神に求められた者」「神に聞かれた者」という意味を持つそう。
「サミー」という名前自体はかわいい響きですが、意味を知っておくと深い意味があって人に名付けのエピソードを話すと盛り上がりそうですね◎
なんと!「サミー」君はオス猫くんの名前としても人気の名前で、猫のSammyくんは2021年度は6位にランクインしています。
8位:Leo レオ
2021年、前年より一気に2ランクアップのLeo(レオ)君。
「レオ(Leo)」はラテン語でライオンを意味し、「強さ」「勇敢な」「優雅な」といった形容詞を連想します。
「ライオンのように強い」という意味を持つLeonhardや、「ライオンのように勇敢な」という意味のLeopaldからも来ている説も。
記事内でも触れましたが、ドイツ人はチワワやプードルのような可愛らしい小型犬より、中型〜大型犬を好む傾向にあるので、特にオス犬には可愛らしさよりたくましさを求めるのかもしれませんね。
ちなみに、ドイツ人の男の子の赤ちゃん(人間の方!)に名付けられた人気の名前ランキングにこの「レオ」がランク入りしています。
ということで、「レオ」君は犬にも人にも人気の名前ということですね◎
この「レオ」という名前、実は日本でも人気の犬・猫の名前として共にランクインしているようです(犬は2020年7位)。
Leoくん、日独で同じぐらいの人気なんですね〜。
記事内でライオンキングの話が出てきましたが、ライオンキングの元の作品と言われる手塚治虫氏のジャングル大帝のレオも名前ランキングの影響があると信じたいです!
9位:Sam サム
2020年に引き続き、2021年ドイツで9番目に人気の名前はサム(Sam)。
サムという名前は、ヘブライ語で「神に呼ばれた者」「神に聞かれた者」という意味を持つSamuel、「小さな太陽」という意味のSamsonから来たと言われています。
雄犬に付けられる定番の名前ですが、女の子の犬にも付けられる名前です。
10位:Max マックス
2021年に10位に入ったのはマックス(Max)君。
Maxという名前は、ラテン語に由来し、偉大な、を意味する「Maximilian」の短縮形と考えられています。
ドイツで生まれた人間の赤ちゃんの方でも、マックス君という名前はここ数年人気が上がっているそう。
家族の中で愛犬は偉大な存在であることは確か。
呼びやすく男の子らしい名前で魅力的なのが分かりますね。
2021年・ドイツのメス犬【女の子】人気の名前ランキング1位〜10位
1位:Luna ルナ
ドイツで飼われている女の子犬に1番付けられているのが、Luna(ルナ)!
なんとこの「ルナ」ちゃん、過去10年間、ドイツの女子犬部門で不動の1位にずーっと君臨している大人気の名前なんです(!)。
ラテン語で月を意味するルナ(Luna)。
古代ローマ神話ではルナは月の女神としても知られています。
「月のように神秘的」な名前、「ルナ」は、ドイツでは犬だけでなく猫にも大人気の名前です。
ちなみに、ルナちゃん人気は犬だけではなく。
ドイツの女の子猫に付けられている1番人気も「ルナ」ちゃんになることが多く、実際過去3年連続猫部門でもルナちゃんが1番人気となっています。
2位:Nala ナラ
ドイツの女の子犬に2番目に人気なのは、ナラ(Nala)。
前年から引き続いて2021年も2位をキープ。
Nalaはスワヒリ語で「獅子」を意味し、「贈り物」と訳されています。
タンザニアでは人に付ける名前でも人気だそう。
「ナラ」が特に人気になったのは、ディズニーの大ヒット映画「ライオン・キング」がきっかけのようです。メスのライオンのキャラクターでナラちゃん、いましたよね!
男の子犬の名前にも出てきますが、ディズニー映画はペットの名前になるほど影響力がありますね。
3位:Bella ベラ
2020年に引き続き3番目人気に入ったベラ(Bella)は、イタリア・スペイン語名のIsabellaの短縮形で、「綺麗」「美しい」を意味します。
中世にはエリザベス(Elisabth)の略語としても「ベラ」が使われていたそうで、歴史ある名前ですよね。
映画やテレビのヒ登場人物に使われたりしているので、中世時代だけでなく今でも定番の名前です。
世界中で大ヒットした「トワイライト」の主人公もベラちゃんでしたね。
「かわいい」ワンちゃんは当たり前ですが、そこに「美しさ」という意味のある名前をつけるのもお洒落ですね。
4位:Emma エマ
ドイツ人の女の子の赤ちゃんに付けられた人気の名前にもランク入りしている大人気の名前、エマ(Emma)。
なんと、女の子の犬の方でも「エマちゃん」は人気なんですね。
Emmaはゲルマン語や昔の標準ドイツ語に由来する名前と考えられていて、色々な説から出てくる名前は『力強い』『偉大な』『崇高な』『全てを包み込む』などの意味を持ちます。
おおらかな性格の犬にぴったりではないでしょうか。
人にも犬にも人気な名前、検討してはいかがでしょう◎
5位:Frieda/Frida フリーダ
フリーダ(Frieda/Frida)は、「平和な者」を意味するそうで、古英語では「強い者」とも解釈されるそう。ドイツ女性の名前、Elfriedeや Friederikeの短縮形と言われています。
Friederikeは、男性名のFriedrichと関係があり「平和な者」を意味します。Elfriedeは、古英語で「力」や「強さ」を意味する「þryð」にちなみ、「強い精神」「妖精」という意味があります。
家庭内で平和をキープしつつ実は強い存在のペットにぴったりな名前ですね。
ちなみに、「フリーダ」ちゃんはドイツ人の人間の女の子につけられる名前にも人気です。
さらに、犬だけでなく猫にも人気の名前のようで、2021年の猫版フリーダちゃんは10位にランクイン。
こうして見ると、ドイツの犬と猫、結構名前が被ることが多いんですね。
6位:Maja / Maya マヤ
マヤ(Maja、Maya)には色々な意味があるようで、たとえば「Maja」はMariaの短縮系という説。
また、ローマ神話では「成長の女神」だったそう。
ラテン語では5月という意味のmaiusに由来するそうで、「成長の女神」の祭りも実際に5月に行われていたとか。
また、古代ギリシャ語の「看護師」「助産師」を意味するにも由来するとも考えられています。
「Maya」はインドの女神に由来すると言われ、「奇跡の力」という意味があるとか。
一見可愛らしいだけの名前に聞こえますが様々な意味を持っていて興味深いです!
「マヤ」ちゃんは、犬だけでなく猫にも人気の名前です◎
7位:Lilly/Lilli リリー
「リリー(Lilly、Lilli)」はエリザベス(ドイツ語:エリザベート)の短縮系とされ、『神に聖別された者』『神に招かれた者』という意味があります。
また、英語圏でLillyはラテン語のliliumから派生した名前とされ、白い百合の花と同じ意味があり、『純粋』『無垢』を表しています。
アラビア語でも「リリー」という名前が存在し、『夜』『暗闇』という意味を持つそう。
白百合の意味で白い犬にも、アラビア語の意味をとって黒い毛色の犬に名付けてもどちらでも良さそうですね。
8位:Amy エイミー
エイミー(Amy)はラテン語から由来しているとされ、「愛する」「好きな」という意味があり、『最愛の女性』と解釈できます。
上品な響きもあり、人間の女性にも名づける「エイミー」ですが、家族に愛される存在である犬に付けるのもぴったりですね。
9位:Lotte ロッテ
「ロッテ」というと思わずガムを連想してしまいますが、ドイツにいる女の子の犬たちには人気の名前、Lotte。
Lotteはドイツ人男性の名前カール(Karl)の女性形であるCharlotte(シャーロット、ドイツ語読みシャルロッテ)から派生した名前で、『小さな有能な者』『小さな強い者』という意味を持つそう。
小さいけれど賢く能力が高い犬には、「ロッテ」ちゃん、いかがでしょうか。
2021年も前年と同じく9位にランクインしています。
10位:Kira キラ
Kira(キラ)は、古代ギリシャ語で『主人』を意味する語kyriosに由来するとされています。
また、英語圏では「黒」を意味するようです。(アメリカで実際キラちゃんという女の子を知っています)
他にはインドでは「光」を意味するそう。
ドイツでは古代ギリシャ語由来の「主人」ととるようです。
「キラ」って可愛い響きなので、ドイツのワンちゃんにも人気の名前のようですね。
【2021年版】ドイツで人気の犬の名前ランキングTOP10!ペットの名前最新トレンドを在住者が紹介 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はドイツで人気の犬の名前ランキング2021年版を紹介しました。
記事内では、それぞれの名前の意味や由来についても詳しく説明しています。
ドイツで2021年にペットの犬に名付けられた人気の名前を一挙にまとめるとこちら!
ドイツで人気の犬の名前ランキング | 男の子の犬TOP10 | 女の子の犬TOP10 |
1位 | バルー(Balu/Balou) | ルナ(Luna) |
2位 | ミロ、マイロ、ミロー(Milo/Mailo/ Milow) | ナラ(Nala) |
3位 | チャーリー(Charly/Charlie) | ベラ(Bella) |
4位 | バディ(Buddy) | エマ(Emma) |
5位 | ブルーノ(Bruno) | フリーダ(Frieda/Frida) |
6位 | ロッキー(Rocky) | マヤ(Maja/Maya) |
7位 | サミー(Sammy) | リリー(Lilly/Lilli) |
8位 | レオ(Leo) | エイミー(Amy) |
9位 | サム(Sam) | ロッテ(Lotte) |
10位 | マックス(Max) | キラ(Kira) |
記事内ではそれぞれの名前の意味や背景など詳しく書きましたので、詳しく知りたい方は上にスクロールしてそれぞれチェックしてみてくださいね!
冒頭でも紹介しましたが、今回の記事ではドイツの動物福祉団体、TASSO e.V.から許可を得てリストを紹介しました。
興味のある方はチェックしてみてください。
当ブログでは、他にもドイツ在住者の視点から色々な現地情報について紹介しています。
ぜひ合わせて記事をチェックしてみてください♪
ドイツにいる猫に付けられた人気の名前ランキングもぜひ読んでみてください。
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