Hallo! ドイツ在住ブロガーのユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。
日本でも時代とともに名付けのトレンドなどあるかと思いますが、筆者の住むドイツでも「最近人気の名前」「流行っている名前」などが見られます。
昔生まれた人の名前、世代によって多い名前などがあって調べてみると面白いですよね。
最近のドイツで人気の名前はなんでしょう?
今回は2021年にドイツ人の男の子・女の子につけられた名前で数が多かった人気の名前をランキング形式で紹介してみたいと思います!
・子供の名前を海外でも通じる名前にしようか考えている
・ドイツ人の人気の名前やその意味が知りたい
・ペットの名前をドイツに関する名前にしてみたい
といった方に参考になるかもしれません。
なお、2020年・2019年の名前ランキングが知りたい方はこちらの記事も合わせてチェックしてみてください。
2021年ドイツで人気の名前ランキング!赤ちゃんの名前最新トレンドを在住者が紹介
ドイツ人の典型的な名前ってなんでしょう?
ドイツ出身で日本でも一番有名な人といえばやっぱりアンゲル・メルケル首相(1954年生まれ)でしょうか(笑)
試しにドイツ人で、世界でも知られている有名人を何人かググってみると・・
・「マルティン/マーティン」マルティン・ルター(Martin Luther):神学者・1483年生まれ
・「ルートヴィヒ」ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン(Ludwig van Beethoven):作曲家・1770年生まれ
・「アルベルト」アルベルト・アインシュタイン(Albert Einstein):物理学者・1879年生まれ
・「フリードリヒ」フリードリヒ・ニーチェ(Friedrich Nietzsche)哲学者・1900年生まれ
・「マレーネ」マレーネ・ディートリヒ(Marlene Dietrich):女優・1920年生まれ
・「ハイデマリー」ハイデマリー・イリーネ・ザンダー(Heidemarie Jiline Sander):ファッションデザイナー・1920年生まれ
注:ジルサンダーの本名。ジルサンダーは通称です!
・「クラウディア」クラウディア・シファー(Claudia Schiffer):女優・1943年生まれ
・「ミハエル/ミヒャエル」ミハエル・シューマッハ(Michael Schumacher):F1ドライバー・1969年生まれ
・「ハイディ/ハイジ」ハイディ・クルム(Heidi Klum):女優・1973年生まれ
ハイディ・クルムで通っていますが、Heidiはハイジと変換される場合も。ということで、みんな大好きアルプスの少女ハイジも同じ綴りです!
ドイツ人でドイツ国外でも有名な人って歴史的な人がかなり多いですよね。
英語でググってみたら大昔の人ばかり出てきたので、存命の方も入れました。
いろんな時代の人をチェックしてみたのですが、例えば上のリストの中で皆さんの知り合いで同じ名前の人いますでしょうか?
筆者が実際ドイツで会ったことがあるドイツ人はマルティン(マーティン)、マレーネ、クラウディア、ハイディ(ハイジ)、ミハエル(ミヒャエル)あたり。
さて、最近人気のドイツ人の名前(最近生まれた赤ちゃんの名前)はどんなものがあるのでしょう。
ランキング形式で、男の子・女の子、名付けられた数が多い順に上から20位をそれぞれチェックしてみましょう!
ドイツ人の最近の人気の名前リストは、個人でドイツ人の名前データを収集していることで知られるKnud Bielefeld氏という方の情報源をメインに紹介しています。
ドイツでは公式の出生児の名前統計データはないそうで、その為Bielefeld氏は1890年以降のドイツ人の名前に関するデータを個人で分析し、サイト上で公開されています。毎年の人気の名前リストはBielefeld氏が各エリアの登記所や産院からの出生報告から協力を得て集めたものだそう。
2021年に生まれた子供のうち約30%にあたる約23万人分の赤ちゃんの名前をもとにリストを出しているとのこと。ドイツの名前が気になる方はサイトbeliebte-vornamen.deをチェック!
【2021年版】ドイツで人気の男の子の名前ランキングTOP20
2021年に生まれたドイツ人の男の子赤ちゃんに名付けられた名前で数が多い順から上位20位の名前とそれぞれの名前の意味(上位10胃分)を紹介します!
2021年・ドイツ人の男の子に人気の名前ランキング1位〜10位
1位:Matteo マッテオ
名前の意味:神から与えられた、神の贈り物
2021年、ドイツの男の子一番人気の名前はMatteo(マッテオ)君でした。
2020年に上位3位にランクインとなり、2021年は一気に1位の座に上り詰めました!
名前の響きがエキゾチックで、ドイツっぽくないですよね。
マッテオ(Matteo)はドイツ語でいうMatthias(マティアス)、ヘブライ語のMatthäusから来ていてイタリア語の名前です!
1990年ほどからドイツで名付ける人が出てきたそうで、2015年ほど前から人気の名前に。
現在ドイツにいる「マッテオ君」はまだ成人していない子がほとんどとの話。
「マティアス」より少しラテンでエキゾチックな響きで、意味も素敵なのでドイツで受けているのかもしれません。
2位:Noah ノア
名前の意味:平和をつくる、落ち着き
2021年生まれのドイツ人の男の子はノア(Noah)という名前が2番目に多く名付けられた人気の名前だそうです!
ちなみに、「ノア」君は2020年度は人気ランキング1位でした。
由来としては、ヘブライ語の「noach」から『落ち着く』『静まる』などといった意味を持ちます。
また、旧約聖書の創世紀にある「ノアの方舟」のノアと同じ名前と解釈されていて、その中でのノアは「(主と共に歩む)忠実さ」から、大洪水から生き延びるため神に選ばれた人物として知られています。
「ノア」はドイツでは1990年代ごろから人気の名前で、2010年以降は常にトップ10位以内に入る大人気の名前という位置づけです。
ちなみに、Noahは男の子だけでなく女の子にもつけられる名前だそう。
日本ではタレントの辻希美さんの長女が希空(のあ)ちゃんだったり、女の子の名前でつけられていますね。
ドイツではどちらかというと男の子の名前というイメージが強いようです。
3位:Leon レオン
名前の意味:ライオン、強い、戦士
前年の5位から一気に3位にランクインした、Leon(レオン)。
「レオン」(Leon)はLeo、Leonhardから変化した名前で、ギリシャ語やラテン語のルーツがあります。
そのため「レオン」はヨーロッパの中ではギリシャやフランス、スペインなどで定番の名前だそう。
古代ギリシャ語を直訳するとLéon、『ライオン』を意味します。
Leoも同じくライオンという意味で、Leonhardは古高ドイツ語で『強い』という意味を持ちます。
ドイツでは1990年から人気の名前で、日本でも大ヒットした1994年の映画『レオン』以降ドイツでもレオンという名前がますます人気になったそうです。
1999年〜2010年まで常に人気の名前ランキング上位10位以内に入っていた人気の名前で、2001年、2006年、2007年は「レオン」が1番人気の名前でした。
4位:Finn フィン
Finn(フィン)は英語で『フィンランド人の』というような使い方をするのですが、意味を調べてみるとドイツでもFinnという名前は『フィンランド人』や『金髪の』などといった北欧を連想させる意味が出てきました。
また、古ノルド語のFinnrが由来の説。その他にもいくつかの説があるようで、他の由来の説としては、ケルト神話に出てくる人物に由来するというもの。
3世紀頃、上王を守る団長だったFionnは、金髪で色白の見かけからフィンと呼ばれた説や、『知識の鮭』を食べて以来博識になったため『知識がある』という意味でFinnと名付けられた説、などなど。
フィンが出てくるケルト神話、『フィン・マックール』は日本でも読めるので、気になる方は読んでみるのもおすすめ◎
フィン(Finn)は、ドイツでは1990年代ごろから人気の名前として知られています。
5位:Elias エリアス
名前の意味:主は私の神
Elias(エリアス)は、聖書に記載されている名前として知られ、古代ギリシャ語やヘブライ語からラテン語化された名前とされています。
聖書にはギリシャ語の名前のElijahが使用され(俳優のイライジャ・ウッドと同じスペルですね!)、Tanachの預言者の名前との事。
ユダヤ教でもElijahは偉大な預言者の1人だったとして知られており、ユダヤ系が待ち望むメシアの到来についても触れたとの事で、ユダヤ系の祝日ペサハではElijahのためにワインをつぐ習慣があるそう。
ドイツではナチスの時代にユダヤ系がつけて良い名前のリストがあり(それ以外の名前は許されなかった)、その中にEliasがあったことから昔は「エリアス」はドイツ人にはつけられていなかったそう。
1945年にリストが廃止され、2000年代頃からはドイツのトレンドネームとして人気になっているようです。
Elias、筆者個人的に響きが良くて素敵な名前だなと思います。
6位:Paul パウル(ポール)
名前の意味:謙虚な、小さい
キリスト教の国や民族の間で非常に定番な名前のPaul(パウル、英語読みポール)。
ローマの姓PaulusやPaullusに由来し、「小さい」、「謙虚な」というラテン語の意味を持ちます。
パウル/ポールという名前はなんとローマ時代から存在しています。
聖パウロ使徒が最初の「Paul」だったと言われていて、その後何世紀にも渡り聖人や教会に所属する人たちの名前としても使われてきました。
名前として長い歴史があるパウル/ポールは、今でも欧米圏で人気でどんな世代でも通用する名前と言えます。
筆者も知り合いにPaulがいますね。ちなみに、「パウル(ポール)」は2019年は3位でした。
7位:Ben ベン
名前の意味:ラッキーな、幸福な
「ベン」(Ben)は「ベンジャミン(ドイツ語読みベンヤミン)」(Benjamin)を短縮した名前。
Benjaminは聖書に記されている名前で、ヘブライ語のbinjaminが由来しています。
ヘブライ語で『息子』という意味のben、jaminは『右手』『喜び』『幸せ』などを意味しています。
「ベン」はドイツでは2000年近くになって人気が出てきた名前だそうで、最近流行っている名前と言えますね。
ちなみに2020年のランキングでは2位でした。
8位:Luca ルカ
名前の意味:輝く者、光る者
前年には20位内にランクインしなかったものの、今回一気にドイツ人の男の子の名前人気のトップ10入りとなったLuca(ルカ)。
Lukasというイタリアの名前から由来し、古代ギリシャにも起源を持つと考えられています。ちなみにLukasも2021年は16位にランクインしている名前です。
元となったと考えられる、古代ギリシャ語の「leucos」は『明るい』という意味を持ち、も「光輝く者」「照らす者」という意味があります。
「ルカ」と聞いて、女性的にも男性的にもなりそうな響きと思った方もいるのでは?
その通りで、ルカは男の子にも女の子にもつけられている名前です。日本でも「ルカ君」「ルカちゃん」がいますよね。
なので、ジェンダー的に縛られずどちらにも親しみのある名前になりうる、とも言えますね。
9位:Emil エミール
名前の意味:熱心な、熱中した
2020年に12位だったEmil(エミール)、2021年は一気に9位にランクアップ。
Emilはラテン語の「aemulus」に由来すると言われ、「熱心な」「見習う」というような意味を持ちます。
また、ローマ帝国の時代の著名な貴族階級、アエミリウス氏族(Aemilius)の姓とも言われています。古代ローマ時代、アエミリウス家は詩人や政治家を排出し帝国時代の重要な貴族のうちの1つとして知られていました。
一族の知名度は帝国時代が終わるとともになくなったものの、1762年に哲学者ルソーが出版した『エミール、または教育について(Émile ou De l’éducation)』によってヨーロッパで再びその名がが広く知られると同時に「エミール」という名前の人気に火がつきました。
現在もドイツだけでなくイタリアやフランス、スペインなど「Emil」にちなんだ名前(Emilioなど)がつけられています。
日本でも上述したエミールの本が色々と出版されているので、興味のある方はチェックしてみては。
Kindle Unlimitedで無料で読めるものもあります。まんがで読めるもの(斬新!)もあるみたいで、興味深いですね。
10位:Louis ルイス
名前の意味:著名な戦士
2005年頃からドイツで人気となっている男の子の名前、ルイス(Louis・Luisなどの綴り)。
Luisはスペイン語の名前ですが、ルートヴィヒ(Ludwig)というドイツ語の名前から変化したものと解釈されています。
「Ludwig」は古高ドイツ語の『有名な』という意味の「hlut」、『戦い』『戦争』を意味する「wig」で構成されているため、『有名な戦士』という意味を持つとして知られています。
ルートヴィヒといえば、冒頭に少し触れたベートーヴェンのファーストネームもルートヴィヒですよね。
ルイスはLuisやLouisなどの綴りがあるようですが、フランスに留学していた時のホストファミリーの子供がLouis(フランス語読みでルイ)君でした。
16世紀〜18世紀末に続いたフランス王朝時代の「ルイXX世」も同じLouisです。
ヨーロッパでは昔から定番の名前なんでしょうね。
2021年・ドイツ人の男の子に人気の名前ランキング11位〜20位
2021年に生まれたドイツ人の男の子につけられた人気の名前ランキング11位〜20位はこちら。
11位 Theo(テーオ、テオ)
12位 Felix(フェリックス)
13位 Henry(ヘンリー)
14位 Jonas(ヨナス、ジョナス)
15位 Liam(リアム)
16位 Lukas(ルーカス)
17位 Leo(レオ)
18位 Anton(アントン)
19位 Jakob / Jacob(ヤコブ)
20位 Maximilian(マキシミリアン)
【2021年版】ドイツで人気の女の子の名前ランキングTOP20
2021年に生まれたドイツ人女の子の赤ちゃんに名付けられた名前で数が多い順から上位20位の名前とそれぞれの名前の意味(上位10位分)を紹介します!
2021年・ドイツ人の女の子に人気の名前ランキング1位〜10位
1位:Emilia エミリア
名前の意味:勝利、熱意、野心
2021年にドイツ人女子に1番人気の名前は、エミリア(Emilia)!
2019年4位→2020年2位ときて、2021年は堂々1位にランクイン。
エミリアの由来は、ラテン語のAemiliaからロマネスク語の名前から発展したとされ、ローマ共和国において古代ローマの社会を形成したアエミリウス氏族のうちの1つであるとされています。
ローマ帝国時代力を持っていた一族の名前から、「熱心」「野心」などの意味を持ちます。
ローマ帝国の滅亡後とともにエミリアという名前も消えたものの、18世紀に入り有名な哲学者ジャン=ジャック・ルソーが教育論的小説『エミール、または教育について』(仏: Émile, ou De l’éducation)を発表するとヨーロッパ中で「エミール」(男性名)そして女性名の「エミリア」が大人気の名前になったそう。
ジャン=ジャック・ルソー以外にはドイツの詩人レッシングの作品『エミリア・ガロッティ』(Emilia Galotti)も名前の人気のきっかけになったらしいです。興味のある方は作品を読んでみてはいかがでしょう。
2位:Hannah ハナ、ハンナ
名前の意味:恵まれた、慈悲深い、優雅な、好意的
2021年、ドイツ人の女の子に2番目に人気となった名前がHannah(ハナ、ハンナと呼ぶ)。
「ハナ(ハンナ)」(Hannah)はヘブライ語でChannaやChannahという名前が由来で、「恵み」や「慈悲」といった意味を持つそう。
ドイツでは19世紀からよくつけられている人気の名前で、1950年〜1970年代一時期人気が落ちたものの、2000年初めごろから再び女の子の人気の名前として復活。
3位:Mia ミア
名前の意味:神の贈り物、最愛の
2021年は3位に輝いた名前はMia(ミア)。
ちなみに前年・2020年生まれのドイツ人の女の子は、ミアと名付けられた子が1番多かったのでした。
とにかくここ数年、Miaは根強い人気の名前です。ミアちゃん、かわいい名前ですもんね。
「ミア」の由来も色々な解釈がありますが、よく言われるのが「マリア」の短縮形です。
イエスの母・聖母マリアとして、深く純粋な愛を表すとされています。
また、アラビア語のmirjam、エジプト語のmryから来ている説も。「最愛」「海の星」などという意味を持つ解釈もあるそう。
ドイツでは1980年代ごろから人気の名前で、2007年以降「ミア」と名付けられる女の子が急増しているそう。
ドイツ以外でも北欧でも人気の名前として知られています。
確かに筆者のスウェーデン人のお友達で「ミアちゃん」います!ちなみにとっても美人で性格も美人(最強)
「ミア」は日本だと美愛ちゃんとかいますし、日本でも通用する名前ですね◎
4位:Emma エマ
名前の意味:崇高な、神々しい、偉大な
「エマ」(Emma)の語源は諸説いろいろあるようです。
例えば、昔の標準ドイツ語(独:Althochdeutsch)で見られるErma(エルマ)、またIrm(イルム)から始まる名前から来ている説。
IrmgardやIrmaといった名前の意味が『強大な』『偉大な』『崇高な』『神の』などという意味を持つそうで、エマも同じ意味だそう。
『全てを包み込む』という意味のゲルマン語ermanaにも由来する考えもあります。
「エマ」ちゃんは最近ドイツで大人気の名前だそうで、ここ数年の名前人気ランキングの上位にいつも君臨している様子。
ドイツ以外でもエマは人気の名前で、アメリカでも人気の名前として知られています。
5位:Sophia ゾフィア/ソフィア
意味:神の知恵、美徳
前年と同じ人気ランキング5位になったSophia(ソフィア・ドイツ語読みゾフィア)。
Sophiaの由来はもともとギリシャ語sophiaに由来し、古代ギリシャ語で「(神の)知恵」や「美徳」といった意味を持つそうです。
欧米圏を中心に広く人気の名前で、英語圏ではSophia、Sophie、Sophyなどど綴られます。他にはŽofia(スロバキア語)、Sofya(トルコ、ロシアなど)、Sopia/Sopo(ジョージア)、Sofie(デンマーク)などなど。
綴りや発音は異なるものの、全て同じ「Sophia」が元の名前で人気がうかがえられます。
2015年には49ヵ国で1番多くつけられた名前だそう!ドイツでは1997年以降、名前ランキング上位の常連の名前です。
6位:Mila ミラ
名前の意味:楽しい、愛、平和
前年8位から一気に2ランクアップした名前、ミラ(Mila)。
Milaは、LudmilaやMilenaといったスラブ系の名前の短縮系と考えられているため『心地よい』『人との共感』『平和をもたらす』また、『美しい』という意味も持ちます。
スペイン語のmilagros、『奇跡』にも由来します。
アラビア語で美しいという意味のJamilaの短縮系とも解釈されるケースもあり。
7位:Lina リナ
名前の意味:優しい、小さな天使
Lina(リナ)の名前の由来については色々な説があるそうですが、中でも知られているのがラテン語の名前「Linus(リヌス)」の女性形。
ちなみにドイツでもLinusという(男性に使う)名前の人がいて、筆者も会ったことがあります。
ゲルマン語では「優しい」という意味だそうで、アフリカでも同じ意味だそう。
ドイツでは1930年代頃から人気が出始め、1980年代に再ブーム。
2011年以降は人気のファーストネームとしてランクインしています。
8位:Ella エラ
名前の意味:輝く者、慈悲深い、太陽のような
Ella(エラ)は様々なルーツを持つ名前で、例えばギリシャ語のHellasから、「太陽のような」「光を放つ」などの意味になります。
ヘレナ(Helena)、エリザベス(Elisabeth)、エレノア(Eleonore)といった名前の短縮系でもあるのでそれらの名前の意味である「輝く者」「完全なる神」「慈悲深い」も含まれています。
「エラ」はドイツでは19世紀終わり頃から20世紀初めに人気を博した名前で、その後1990年代頃から人気が再燃しています。
9位:Lea リア、レア
名前の意味:海の星、高貴なる者
2020年から人気ランキング上位TOP10以内に引き続きランクインしているのがLea(リア、レアなどと読む)ちゃん。
「Lea」は旧約聖書に記載されています。
ヘブライ語のle’ah、古英語のLeeなどという言葉から派生したとみられ、『繊細』『野生の牛』『牧草地』などを意味するそう。
ラテン語のルーツも持つ見方もあり、その場合は『ライオンの娘』という意味があり、『勇気』『強さ』などといった意味も含まれます。
ドイツでは1990年代頃から徐々に人気の名前として知られていて、「Lea」とスペルが短いため「Lea-Sophie」「Lea-Marie」などとミドルネームを組み合わせて名付けられることも多いそう。
10位:Marie マリー
意味:海の星、高貴なる者
前年はトップ10位以内から外れましたが、2019年以来再び2021年にTOP10入りしたのがMarie(マリー)。
「マリー」は昔からヨーロッパで定番のクラシカルな名前で、もともとマリア(Maria)から来ている名前で、イエス・キリストの母・聖母マリアを連想します。
実際、聖母崇敬するカトリックの地域を中心に、MarieやMariaという名前をつけるケースが多く見られるそう。
ドイツでは19世紀終わり頃から人気に火がつき、一時的に人気が落ち着いた後年1980代頃から再び人気のファーストネームとなっています。
ちなみにLisa-Marieのように、他の名前とセットでつけられたりミドルネームとしても人気の名前です。
2021年・ドイツ人の女の子に人気の名前ランキング11位〜20位
2021年に生まれたドイツ人の女の子につけられた人気の名前ランキング11位〜20位はこちら。
11位 Clara(クララ)
12位 Leni(レニ)
13位 Lia(リア)
14位 Leonie(レオニー)
15位 Emily(エミリー)
16位 Mathilda(マチルダ)
17位 Ida(イダ)
18位 Anna(アンナ)
19位 Frieda(レナ)
20位 Amelie(アメリー)
2021年ドイツで人気の名前ランキング!赤ちゃんの名前最新トレンドを在住者が紹介 まとめ
いかがでしたでしょうか?
今回はドイツで人気の名前ランキング2021年版を紹介しました。
上位10位の名前に関しては、それぞれの名前の意味や由来についても詳しく説明しています。
ドイツで2021年生まれの赤ちゃんの人気の名前をまとめるとこちら!
ドイツ人に人気の名前ランキング | 2021年 男の子TOP20 | 2021年 女の子TOP20 |
---|---|---|
1位 | マッテオ(Matteo) | エミリア(Emilia) |
2位 | ノア(Noah) | ハンナ・ハナ(Hannah) |
3位 | レオン(Leon) | ミア(Mia) |
4位 | フィン(Finn) | エマ(Emma) |
5位 | エリアス(Elias) | ゾフィア・ソフィア(Sophia) |
6位 | パウル・ポール(Paul) | ミラ(Mila) |
7位 | ベン(Ben) | リナ(Lina) |
8位 | ルカ(Luca) | エラ(Ella) |
9位 | エミール(Emil) | リア・レア(Lea) |
10位 | ルイス(Louis) | マリー(Marie) |
11位 | テーオ、テオ(Theo) | クララ(Clara) |
12位 | フェリックス(Felix) | レニ(Leni) |
13位 | ヘンリー(Henry) | リア(Lia ) |
14位 | ヨナス、ジョナス(Jonas) | レオニー(Leonie) |
15位 | リアム(Liam) | エミリー(Emily) |
16位 | ルーカス(Lukas) | マチルダ(Mathilda) |
17位 | レオ(Leo) | イダ(Ida) |
18位 | アントン(Anton) | アンナ(Anna) |
19位 | ヤコブ(Jakob / Jacob) | フリーダ(Frieda) |
20位 | マキシミリアン(Maximilian) | アメリー(Amelie) |
記事内ではそれぞれの名前の意味や背景など詳しく書きましたので、詳しく知りたい方は上にスクロールしてそれぞれチェックしてみてくださいね!
冒頭でも紹介しましたが、今回の記事ではサイトbeliebte-vornamen.deのデータからリストを紹介しました。
興味のある方はチェックしてみてください。
2019年、2020年のドイツで人気の名前ランキングはこちらの記事でも意味と共に紹介しているので、合わせてどうぞ。
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