新型コロナウイルス(新型肺炎)に関して、ドイツでの現状やニュース、感染者数の最新情報を在住者が随時更新しています。

ドイツでのコロナウイルスワクチン接種について【ドイツ在住者発信】

ドイツでのコロナウイルスワクチン接種について【ドイツ在住者発信】

こんにちは。ドイツ在住ブロガー、ユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。

現在も猛威を振るう新型コロナウイルス感染症(SARS-CoV-2、Covid-19)

当ブログでは、新型コロナ(SARS-CoV-2、Covid-19)に関しては2020年2月半ば頃から、筆者が住むドイツでの新型コロナの現地ニュース、感染者数や状況についての情報や、ヨーロッパ主要国のコロナウイルス感染者の推移についてなど現地から最新情報を発信し続けています。

今回の記事では、ドイツのコロナウイルスワクチン事情について。

すでにニュースや在外公館からのニュースレターなどでドイツでコロナウイルスワクチン接種がスタートしていることは知っているかとは思います。

ワクチン接種が本格的に始まったということでこちらの記事で定期的に知る限りの情報をまとめて紹介・最新情報のシェアをしていければと思います。

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ドイツのコロナウイルスワクチンについて

フランクフルトのコロナワクチンセンター
フランクフルトのメッセ会場がコロナワクチンセンターに

ドイツでは日本よりいち早く、2020年終わり頃からコロナワクチンの接種がスタートしました。

まず、ドイツではどのようなワクチンが現在認可されていて、どのような流れで行われていくのかおさらいしたいと思います。

現在ドイツやEUで認可・接種が始まっているワクチンはどの企業のワクチン?

現時点でドイツやヨーロッパで接種が既にスタートしているワクチンは、アメリカの製薬会社ファイザーとドイツの企業ビオンテック(Biontech:フランクフルト近郊の町マインツにあります)が共同で開発したものとなります。

ファイザーとビオンテックのワクチンは、2020年12月21日に条件付きで認可され、EUで初となりました。

その数日後にあたる12月27日にはドイツ全土でワクチン接種スタートと計画されました。

その1日早い12月26日、ドイツで初めてのコロナワクチン接種が実施され、ハルツ地方の町ハルバーシュタット(Halberstadt)の老人ホームの入居者である101歳の女性がドイツで第1人目と報道されました。

2021年1月7日、以前から報道されていたアメリカのバイオ医薬品企業モデルナ(Moderna)のワクチンもついに認可決定に。

現時点でEUで現在認可されているワクチンは

・ファイザー&ビオンテック:2021年12月21日〜 EUで認可

・モデルナ:2021年1月6日〜 EUで認可

・アストラゼネカ:2021年1月29日〜 EUで認可

・ジョンソン&ジョンソン(ヤンセン ファーマ):2021年3月11日〜 EUで認可

の4社のワクチンとなっています。

その他にも下記のようなワクチンが臨床試験中で、うまくいけば今後EUで認可が降りるかと思います。

・Novavax(ノババックス):組み換えタンパクワクチン、イギリスで第III相試験実施中

・CureVac(キュアヴァック):mRNAワクチン、欧州や南米で第III相試験実施中

・Sanofi / GSK(サノフィ):組み換えタンパクワクチン、第III相試験実施中(日本で開発予定!)

ちなみに塩野義製薬、第一三共、アンジェス、KMバイオロジクスなどなど日本企業も海外企業より少し遅れてはいますが臨床試験に取り掛かっています。

ドイツで出回っているワクチンはどんな種類のワクチンがある?

現在では4種類のワクチンが認可され実際に使用されています。

最初に認可されたファイザー&ビオンテック社のワクチンと、モデルナのワクチンはmRNAワクチン(独:mRNA-Impfstoffe)と呼ばれる種類のものになります。

新型コロナの感染拡大前にこれまで実用化されたこなかった技術で、まさにコロナが流行してしまったタイミングで短期間での開発に至りました。

mRNAワクチンは、人工的に作られた『mRNA』によってコロナウイルスの表面にあるスパイクたんぱく質を作るための遺伝情報を伝える働きを持ちます。

mRNAワクチンを人体に打つと、体の中でスパイクたんぱく質が作られ、免疫によって体内に抗体ができるという仕組み。

ワクチン接種は1度目の接種が終わってから3〜4週間ほどの間隔をあけて2度目の接種を行い、これによって約95%の有効性があると臨床実験で確認されているそう。

ファイザーとビオンテックが開発したのがこのmRNAのワクチンで、モデルナもこのワクチンを開発しています。

日本企業もmRNAワクチンを開発しているようで、第一三共が現在ワクチン開発に取り組んでいるそう。

アストラゼネカ、ジョンソン&ジョンソン(ヤンセン)はウイルスベクターワクチンと呼ばれる種類のワクチンです。

mRNAワクチンも、ウイルスベクターワクチンも基本的にはコロナウイルスの遺伝物質の一部を体内に入れ、新型コロナのタンパク質が作られることによって抗体ができる流れは同じ。ただし、コロナの遺伝情報の一部を運ぶ方法が異なります。

mRNAワクチンは、人工的に作られた脂質の膜でコロナ遺伝物質を包み、人体へ届けます。

ウイルスベクターワクチンはチンパンジーに風邪症状を起こすアデノウイルス(人体には影響がない)を使ってコロナ遺伝物質を人体へ運び届けます。

ドイツでのコロナウイルスワクチン接種の流れ

ドイツ政府のプレスリリースによれば、以下のように連携してワクチン接種に対応するとあります。

・ドイツ連邦政府→国内で接種される全てのワクチンを調達・ワクチン費用を負担、供給センターへの配布

・州政府と地方自治体→ワクチン接種センター設置・移動チーム、現場における接種の調整

・州政府→最初のワクチン接種と日程の調整に責任を持つ

・連邦保健省→新型コロナウイルスに関する重要な問題対応

参考:在ドイツ日本大使館

ドイツでワクチン接種ができる人の条件は?

・ドイツで公的医療保険または私的医療保険に加入している者

・ドイツに住所を有する、もしくはドイツに日常的に滞在している者

・特定の介護施設で働いている全ての者

・下記優先グループ1〜3で規定される機関または企業で治療・介護・看護される者、もしくは勤務する者

ドイツでワクチン接種を受けることができる優先順位について【優先グループ】

どの国でも似たような段取りでワクチン接種となると思いますが、ドイツでも年齢や健康状態などに基づいた優先順位をつけグループに分けた形で順番にワクチン接種となります。

ドイツ連邦保健省によると以下のようなワクチン接種の優先順位がつけられています。

優先グループが第1〜3まであり、グループ順にワクチン接種ができる流れ。

どのグループにも属さない人は優先グループの接種が終わって最後となります。

希望者全員がコロナワクチン接種を済ませるまで時間がかなりかかると予想されます

【最も優先度の高いグループ/第1優先グループ】

介護施設職員・入所者

・高齢者施設や介護施設の入所者
・80歳以上の者
・高齢者と接する介護職員や高齢者施設職員

医療サービスとその患者の一部

・集中治療・緊急治療・救急サービスに従事する者
・職業上新型コロナウイルスにさらされるリスクが非常に高い医療スタッフ
・重大な疾病又は死亡の可能性が高いハイリスクの疾病患者
・移植医療の患者を担当する看護師

など。

・第1グループのワクチン接種に少なくとも1~2か月が必要と予測される。
・第1グループのワクチン接種完了後、他グループにも段階的に拡大予定。

【第2優先グループ】

・70歳以上の全ての者とその介護に従事する者およびその者と濃厚接触する者

新型コロナウイルスに感染した場合、死亡または重症化のリスクがより高い者

・ダウン症候群(トリソミー21)、認知症、知的障害を持つ者など
・重篤な疾患リスクが高い者(臓器移植など)

以下のような職業でコロナウイルスに感染しやすいリスクを持つ者

・機動隊員
・要介護者および妊婦等と濃厚に接触する者
・公的保健サービスに従事する者
・デモなどの対応で高い感染リスクにある警察官及び公安関係者

など。

【第3優先グループ】

・60歳以上の者
・慢性腎臓病・慢性肝疾患・自己免疫疾患・糖尿病・癌等の疾病リスクが高い者
・家庭医や検査機関のスタッフ
・警察、消防、教育、国の機関や司法分野の職員(特に需要な役職に就いている者)
・小売業の販売員や食料品店のスタッフ
・季節労働者・配送センター及び食肉加工業の労働者等の困難な労働条件で働いている者

など。

ワクチン接種を受けるには?手続きの流れ

現在は優先グループのみがワクチン接種の手続きを取れる状況ですが、参考までに以下在ドイツ日本大使館の情報を記載しておきます。

ワクチン接種の権利を有する者は、接種を受ける資格の証明及びワクチン接種の優先順位を確認するため以下をワクチン接種センターやワクチン接種移動チームに提示。

・居住地または日常的な滞在地を確認できる写真付き身分証明書(第1〜3優先グループの機関や企業において治療・介護もしくは看護を受けている者は除く)

・第1〜3優先グループの機関や企業において治療・介護もしくは看護を受けている者、またそれらの施設で働く者はその機関や企業が発行する証明

・第2・3優先グループで『新型コロナウイルスに感染した場合、死亡や重症化のリスクが高い者』に該当する人は、コロナ完成した場合死亡や重症化のリスクが高い旨を記載した医師の証明。(医師の診断書の発行を受ける権利を持ち、診断書と共に発行される予約コードも受け取れる。医師の証明や予約コードは電話で請求・郵送で受け取ることも可能)

・第2優先グループで70歳以上の者やリスクグループ、妊婦などと濃厚接触する者の場合本人または法定代理人による確認

コロナウイルスワクチン、受ける?受けない?ドイツでの意見

コロナワクチンは「義務」ではなく「任意」、つまり個人の希望で接種するかどうかを決められるものです。

ドイツ人はコロナワクチンに対してどう思っているのでしょう。

ドイツのYouGovが2020年12月頃に行ったアンケートによると、回答者のうち

32%が「できるだけ早くコロナワクチン接種をしたい」と前向きな回答。

33%が「ワクチン接種に興味があり、できれば接種したいが様子をみたい」「他の人の様子を見てから考えたい」という回答。

19%がワクチン接種に反対という意見。

残り16%は未定とのこと。

私は優先グループから外れているのでワクチン接種自体まだまだ先の話となりますが、ワクチン接種をどうするか今すぐ決められないという感じで、正直言えばどちらかというと積極的に受けたい!とはなっていません。

ただしワクチン反対というわけでなく、どちらかというと上から2番目の『様子を見てから考えたい』という意見にちかいです。

かなり短期間で完成したワクチンなので、いろいろな意見や様々な専門家の見解があり、副反応(ワクチンの副作用)や効果などまだ分からない部分もあるので『ワクチンがコロナ収束への完璧な魔法の解決法』とは断言できないので。

上記のアンケートの結果をみると、ドイツでは3人に2人はワクチン接種に前向きといえますが、57%ほどはワクチン接種による副作用に恐怖感を抱いているというデータが出ています。

やっぱり、いろいろと時間が経つにつれて決まっていくのかなと思います。

ドイツ国内におけるワクチン接種状況【2021年8月19日時点】

この記事を書いたのがドイツで優先グループにワクチン接種が開始されて間もない頃の2021年1月頃。

その後優先グループの接種が進み、現在では優先グループに属さない人でもワクチン接種が可能となりました。

ドイツでは「ワクチンゴール」(Impfziel)と呼ばれる目標が設定されていて、ドイツの総人口のうち約70%がコロナワクチン接種完了させることを目指しています。

2021年8月19日現在のドイツ国内のコロナワクチン接種状況は以下の通り。現在、ドイツ人口の6割以上は1度はワクチン接種を済ませていて、さらに2度接種済みという人も半数以上。

少なくとも1回接種:ドイツの人口の63.8%・5306万6487人

2回接種・ワクチン接種完了:ドイツの人口の58.5%・4865万2173人

(ドイツの総人口約8320万人中)

ドイツのワクチン接種状況も定期的に情報更新していく予定です。

ドイツでのコロナウイルスワクチン接種について【ドイツ在住者発信】さいごに

最後まで読んでいただきありがとうございました。

今回の記事では、ドイツでのコロナワクチン事情について今分かる情報の中でいくつかまとめて紹介しました。

またワクチンについて分かる情報が出てきたらブログで追記などしていきたいと思います。

新型コロナウイルスに関して、ドイツ在住者の視点から書いた記事や役立つ最新情報を載せていますのでよかったら合わせて参考にしてみてください。

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