アドベントクランツの作り方【ドイツのクリスマスリース】アドベント必須アイテムで自宅でクリスマスを楽しもう!

アドベントクランツの作り方【ドイツのクリスマスリース】アドベント必須アイテムで自宅でクリスマスを楽しもう!

Guten Tag! クリスマスマーケットとホットワインの国、ドイツ在住のユウコフランクフルト(@yukofrankfurt)です。

みなさんはアドベントクランツはご存知でしょうか?

アドベントクランツは11月終わり頃〜12月始め頃に始まるドイツのアドベントシーズン(待降節・降臨節と呼ばれるクリスマスに向かう期間)に欠かせない風物詩です。

今回はそんなドイツのアドベントクランツについて紹介しつつ、実際に作ってみたいという方にアドベントクランツを作った様子もレポートします。

アドベントとは?アドベントクランツとは?については、こちらの記事で詳しく解説しているので合わせてぜひ!

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【簡単DIY】手作りアドベントクランツでおうちクリスマスを盛り上げよう!

アドベントの第1主日にアドベントクランツのキャンドルに火を灯した様子
アドベントの第1主日にアドベントクランツのキャンドルに火を灯した様子

この記事を書いている12月、すでにアドベント第2主日が過ぎるところですが、この時期ドイツの多くの家庭ではアドベントクランツが家にあるはずです。

アドベント期間中毎週日曜にキャンドルを灯していくという習慣がありますが、秋の終わり頃からドイツでは雑貨屋や花屋、スーパーに至るまで町のあちこちにアドベントクランツが売られています。

色々なスタイルがあり、筆者も毎年楽しみに買っているのですがアドベントクランツは自作することもできます。

手の込んだものなどもありますが、思ったより簡単に作ることができるので筆者も2020年はおうち時間が増えていたこともありDIYを楽しみました。

今年のアドベントクランツをどう作ったか、また作り方についても写真付きで紹介したいと思います。

材料は日本でも手に入るものだと思います。

アドベントクランツを作ってみたい!という方、ぜひチャレンジしてみてください。

アドベントクランツの形やスタイルはさまざま

アドベントクランツを作る前に考えておきたいのは、どのようなスタイルにするか。

伝統的なクラシック・タイプはやはり輪っか状のリース型。

宗派や地域によってロウソクの色やリースに取り付ける飾りも色々とあります。

ただし、近年のドイツでは宗教色は薄れていて一般的にはほとんどの家庭が部屋のインテリア感覚でアドベントクランツを飾っているケースが多いと言えます。

なので、クリスマスリース型のアドベントクランツだけでなく、陶器などのプレートやお皿にキャンドルを横に並べたタイプや使う素材を変えたりとモダンなデザインに変えたものもたくさんあります。

筆者の経験上、リース型の方が少し手間がかかります。

モダンタイプのキャンドルを並べるだけのものの方がお手軽。

クラシックなリース型にしたいか、トレンドを取り入れたモダン型にしたいか考えて材料を揃えていきましょう!

ちなみに筆者は2020年はクラシックなクリスマスリース型のアドベントクランツを作りました。

アドベントクランツをリビングルームに飾った様子

手作りアドベントクランツの材料・道具

アドベントクランツに必要な材料やあると便利な道具について詳しく紹介していきます。

キャンドル

色とりどりのキャンドルがお店に売っている様子

アドベントクランツを作る上で一番重要なのが、ロウソク!

キャンドルは通常クラシックタイプでもモダンタイプでもドイツ人は4本揃えることが多いと思います

ただしキャンドル1本だけのアドベントクランツもあるので、場所を取りたくない人やシンプルにしたい人はキャンドル1本でも大丈夫。

キャンドルの色ですが、こちらの記事でも紹介していますがキリスト教的には紫・赤紫のキャンドルがオーソドックス。

4本並べた上でリースの真ん中に白いキャンドルを加える(合計5本)ことも。

5本目のロウソクは、クリスマスイブやクリスマス当日に火を灯します。

ドイツでいうと、よく見るのが赤や赤紫、あとは白や薄ピンクなど。

家のインテリア感覚で作る人が多い今では、基本的に好きな色を選べば良いかと思います。

複数のキャンドルの場合は色を揃えた方が統一感が出ると思います。

ドイツ人を見ていると、どの色のキャンドルでもだいたいが全てのキャンドルを同じ色にしているのがほとんど。

ただし、人によっては本ずつ色を変えたり、全て違う色のキャンドルを使う場合もあるようです。

というわけでそのあたりは気分などによって変えてもOKだと思います。

家のインテリア的に使うのであれば1本から、ドイツの多くの家庭で灯される数に合わせる場合は4本を目安に揃えると良いと思います。

キャンドルホルダー

アドベントクランツを手作りしている様子。マツの木、アカモノ、キャンドルホルダーなどの材料

リース型のクラシックなアドベントクランツを見てみると、キャンドルがしっかり立っている様子が分かりますよね。

あれはリースに差し込むように取り付けられるタイプのキャンドルホルダーを使っているからです。

ドイツにお住いの方は、Amazonなどで「Kerzenhalter Adventskranz」と検索するとアドベントクランツ用のキャンドルホルダーが見つかります。

【参考】ドイツのAmazon

LEDタイプのキャンドルなどであればリースにそのまま載せても良いと思いますが、本物の火を使う場合はキャンドルが落ちたら大変。

不安定なリースの上でもしっかり立つようにキャンドルの形に合わせたキャンドルホルダーを使いましょう。

ドイツではリースにさせるようなキャンドルホルダーが定番ですが、日本では見つかりにくいかもしれません。

その場合は、キャンドルに竹串やワイヤー、縫い針などを下から刺して、それを出来上がったリースに刺したり、キャンドルの下の方にテーピングをしてワイヤーを固定させるなどという形でも安定するかと思います。

ただしリース型でない場合で陶器などのプレートの上に安定感があるようなキャンドルをそのまま置くのであれば、キャンドルホルダーは必要ないかと思います。

リース型でない場合も4つのキャンドルをそのまま飾れるようなキャンドルホルダーを使うスタイルもあります。

この辺りは各自のデザインで決めてみてください。

アドベントクランツの土台

キャンドルを用意したら、次はそのキャンドルを載せるアドベントクランツの土台。

ここでリース型にするかモダンスタイルにするかに分かれます。

【リース型の場合】

できればリース型を形作りやすい、リング状の土台を用意します。

載せるキャンドルの大きさのバランスも考えながら、リースの大きさを決めましょう。

ドイツではStrohkranzと呼ばれる藁をリース状に束ねたようなものが売っていて、アドベントクランツをDIYする人がよく使っています。

筆者も今回のアドベントクランツはこのリース型を使いました。

アドベントクランツを手作りしている様子

大きさは30cmほどの物にしました。

日本でも、チェックしてみたところ似たような物が売っているようです。

また、リース型に取り付ける素材によってはSteckschaumと呼ばれる日本でいうフローラルフォーム(吸水スポンジ)がリース型になったものもあります。

日本でもリング型のフローラルフォームがあるのでそれを使えばOK。

Steckschaumを使う利点は、水分を含ませることができるので生の植物を使ってアドベントクランツを作る場合は長持ちしやすい点です。

あとは、Kranzreifenという金属などのワイヤーがリング状になっているものもあり、人によってはクリーニング屋でもらうような針金のハンガーをぐにゃっと曲げて使うケースもあるようです(笑)

【簡易型・モダン型の場合】

リース型にしない場合は好きなようにアレンジしやすいですが、よくみるのは長方形のお皿などを土台にするパターン

陶器のプレートにしたり、木製のものにしたりお好みの素材で探せばOK。

長方形でなくても丸いプレートなどを使うスタイルもあります。

この辺りは好きな形を選べば大丈夫。

アドベントクランツに使う素材や装飾など

アドベントクランツ

リース型でも簡易型でも、やはり飾りをつけると華やかになります。

ここで自然素材中心にするか、フェイク素材を使ってもOKにするかで色々と変わりますが、以下のようなものを使ったアドベントクランツを見かけます。

・もみの木や松の木などの枝や葉

・赤やオレンジ色の実

・どんぐりなどの木の実や松ぼっくり

・その他花やツタなどの植物

・ドライフラワーやブリザードフラワーなど

・オレンジやリンゴなどを乾燥させたものやシナモンスティック

・オーナメントボールや星モチーフのクリスマスの飾り

・リボン

この辺りもそれぞれのデザインやテーマに合わせて好きなようにアレンジしてみましょう。

リース型の場合はやはりその形状からたくさん飾りをつけにくい分、厳選して綺麗に見えるようにすると良いかも。

簡易型ならもう少し色々と載せることができるかと思います。

今回筆者はできるだけ自然素材の物で、飾りすぎないようにして素朴でナチュラルな雰囲気を出したかったので以下のような素材を使いました。

アドベントクランツを手作りしている様子。松の木、ユーカリの枝

・マツの枝(Kiefer):アドベントクランツのベースにたくさん使用

・ユーカリの枝(Eucalyptus):アクセントとしてところどころに

・アカモノの実(Gaultheria):アクセントとしてところどころに

どの素材も森や林などへ行けば集められそうですが、綺麗な状態のものをさっと集めたかったのでお店で揃えました。

アカモノの実はフェイクでもよかったのですが、スーパーで鉢に入った物が売っていたので鉢ごと購入し、実を少し取って飾り付けしました。

素材をリースに固定させる為のワイヤー

クラシックなリース型のアドベントクランツにする場合、素材をワイヤー(針金)を巻き付けるようにリース土台に取り付けるのが定番。

ドイツ語ではBasteldrahtBindedrahtなどという名前などで売っています。

植物など緑がベースになることが多いかと思いますが、緑色の針金が目立ちにくいのでアドベントクランツ用のものとしては人気です。

もちろん、他の色もあるので探してみてください。

緑色のワイヤー以外には暗い色のものなら目立ちにくいと思います。

フローラルフォーム(吸水スポンジ)に枝や植物などを刺していく場合はワイヤーはいらないかもしれませんが、ベースができた後オーナメントや木の実など他の素材を取り付けたりするのであれば、やはりワイヤーがあると便利です。

アドベントクランツ作りに便利な道具

アドベントクランツを手作りするのに便利な道具。はさみ、ペンチ、ワイヤー

必須アイテムは、ハサミ。

これで植物を切ったり余分な葉を切ったり、ワイヤーを切るのも丈夫なハサミなら使えます。

今回筆者が使ったような藁の素材のリース土台の場合、素材を取り付けているとぽろぽろと細かい藁のくずが出てきたりします。(この記事にのせている写真でも藁のくずが見えますよね笑)

新聞紙など作業台に敷いて作業するとくずやゴミをまとめてさっと捨てられるので便利。筆者はうっかりカバーなしで作業したので片付けが大変でしたw

あとはアクセサリー用の小型のプライヤーやペンチなどがあると便利かと思います。

アドベントクランツの作り方【簡単DIY】

アドベントクランツの作り方【リース型の例】

1:ベースになる枝(植物)を少量ずつリース土台に取り付けていく

アドベントクランツを手作りしている様子

使う植物は、本物でもフェイク素材でも。

ここでは木の枝を使っていますが、花や落ち葉だけを使ったりと好きな素材で取り付けてOK!

筆者は先ほど紹介した自然素材(ドイツでは藁のものなど)でできているリース土台を使用。

葉のついた枝を少し取ってリースの上で置き方を考えてほどよい大きさにカット。

枝を置く場所は、最初は好きな所から始めればOK。

マツの葉っぱをクリスマスリースに取り付ける様子

今回のベースはマツの木の枝を使いました。

置く場所を決めたら、片手で押さえながらワイヤーで枝をリースに巻きつけていきます。

2:リースのどこに植物をつけるか場所を決めて、ワイヤーで固定する

ワイヤーをマツの枝に巻いてクリスマスリースに取り付ける様子

リースを枝ごとワイヤーでぐるっと巻きつけて、ぎゅっと固定してワイヤー同士をねじります。

余分なワイヤーは1、2cm程度残して切ります。

あまった部分をねじってしっかり固定させたら余った部分のワイヤーはリース土台に押し付けたりカットしたりして目立たないようにします。

マツの木の枝をクリスマスリースにワイヤーで取り付ける様子
リースの裏側で針金をねじったりして目立たないようにしながら固定

3:新たに少量枝(植物)を取って、2の周囲に重ねるように取り付ける

次の枝を取り、葉の部分のバランスや土台部分を隠すように2の枝と少し重なるようにずらして置くようにします。

場所を決めたらワイヤーで固定します。

4:1〜3を繰り返す

クリスマスリースをマツの葉で手作りしている様子

このように少しずらしながら枝をバランスよく土台に取り付けていきます。

ポイントは、土台部分が枝や葉で覆われて見えなくなるように覆うこと。

ベースの植物で土台を覆ったら、次はアクセントになるような飾りをつけていきます。

5:追加の飾りを取り付けていく

マツの葉をクリスマスリースにつけて、ユーカリの葉を飾った様子

ここでは筆者は植物のみにしました。

・ユーカリを、間隔を開けて取り付ける

・アカモノの実を、他の植物とのバランスを取りながら飾る

装飾の飾りもワイヤーで取り付けます。

アカモノの実をクリスマスリースにワイヤーで取り付けている様子

ベースに使った植物を取り付けた時よりスムーズ。

全体のバランスやベースの植物が固定されているかなど確認したら、次はキャンドルの取り付け。

6:キャンドルホルダーをリースに刺す

アドベントクランツにキャンドルホルダーを取り付けた様子
アドベントクランツにキャンドルホルダーを取り付けた様子

キャンドルホルダーの並べ方ですが、筆者のようにリース全体に等間隔に置いても良いですし、キャンドル同士の間隔を狭くしてリースの一部に集めるように並べても。

その場合はスペースのあるリース部分にオーナメントなどの素材を飾ったりできます。

7:キャンドルをのせて完成!

今回はゴテゴテ装飾はせず、植物3種類だけを使ってシンプルなアドベントクランツを作りました。

なかなか気に入っています。

マツの葉とユーカリの葉、アカモノの実で作ったアドベントクランツ(クリスマスリース)

こちらでは藁素材のリース土台を使った時の様子で紹介しましたが、上で紹介したフローラルフォーム(吸水スポンジ)を使う場合は、短めに切った枝や植物を直接刺して行ってベースを作っていけばOKです。

アドベントクランツの作り方【簡易型/モダンタイプの例】

1:陶器の皿やトレイなど、好きな土台を用意する

ドイツでよく見かけるのが、キャンドルが長方形のプレートにのっているもの。

モダンタイプのアドベントクランツは、デコレーションがポイント。

キャンドルの並べ方や飾りのアレンジで可愛く仕上がるので、丸いお皿でも、どんな形でもOK。

大きさもインテリアのバランスなど考えて各自で好きなサイズで決めましょう。

2:キャンドルを土台に並べる

横に一列に並べても、2つずつ二列に並べても。

安定感が欲しい時や、キャンドルが短めの場合など透明なガラス製のキャンドルホルダーやティーライトホルダーを使うと安心。

3:キャンドルの周りのスペースに好きな素材で飾り付ける

キャンドルをお皿に載せただけでも良いですが、やはりデコレーションを工夫すると華やかになります。

もみの木やマツなどの枝先を小さく切って敷き詰めたり、松ぼっくりや木の実を添えたり。

ツリーに飾るようなクリスマスオーナメントをそのまま置いてもかわいいです!

おまけ・キャンドルを置くだけで完成するアドベントクランツも便利

DIYしたいけど、時間がないという方は必殺技キャンドルを置くだけでそれなりに見えてしまうアドベントクランツもあります。

キャンドルだけ自分の好きな色や香りで選べばOK!

フェイク素材であれば、毎年使えるので1つあると便利かも。

アドベントクランツの作り方【ドイツのクリスマスリース】アドベント必須アイテムで自宅でクリスマスを楽しもう!さいごに

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

今回の記事ではドイツのアドベントに欠かせないアドベントクランツの作り方について紹介しました。

DIYでアドベントクランツを作りたいという方の参考になれば幸いです。

アドベントとはそもそも何か、アドベントクランツとは何か、など気になる方はこちらの記事もぜひ。

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これから本格的にクリスマスシーズンですが、みなさまも素敵なアドベント期間を過ごせますように!

当ブログではアドベントやクリスマスに関する記事も色々と書いていますので、合わせてぜひチェックしてみてください。

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